提携校での試験を受けて高校卒業資格も得られる

── 入学試験はありますか?

 

赤荻さん:筆記試験や面接を受けてもらいます。なかには、家庭の事情で学費の支払いが難しい方がいらっしゃることもあり、それが理由で夢ややりたいことをあきらめて欲しくないため、早期エントリーでの割引や特待生オーディションを実施しています。特待生オーディションでグランプリをとると、学費が無料になるかわりに、シブジョをPRしてもらいます。特待生に選ぶのは、やる気が感じられる子、この子だったら何かを起こしそう、という期待値が感じられる子です。オーディションに向けていろいろと準備をしてくる子は、やっぱりいい評価になりますね。

 

── シブジョは全日の通信制サポート校とのことですが、教育機関としてどのような位置づけになるのでしょう。

 

赤荻さん:高校卒業資格をとる通信制の学校と提携していて、シブジョに入学すると同時に、提携校に入学することになります。それぞれ入学審査があり、それぞれ授業料が必要になります。通信制の高校の科目は基本的に自宅で学びますが、シブジョではそのサポートをしていきます。

 

提携校では月に1回は提携校の校舎で授業を受け、年に2回行われるテストで赤点を取らなければ、高校卒業資格が取得できます。高校を卒業して就職をする際、履歴書にはシブジョとその提携校の両方を書く形になります。高校卒業資格が取れるうえ、通常の勉強を効率化し、さらにSNSや英会話などの生きる力が身につきます。もちろん大学入試も受けられます。実際、生徒の3分の1は大学に行きたいと言っています。就労と進学、選択肢の幅が広がるのがシブジョの特徴です。

 

赤荻歩
入学式で新入生たちと記念撮影

── 自由な校風に見えますが、シブジョに校則はあるのでしょうか?

 

赤荻さん:見た目に関する校則は一切設けていないです。週5日、登校するようにしていますが、実践という意味でお仕事優先にしていて。SNSで発信するうちに、インフルエンサーになれるかもしれない。そこからいろいろなお仕事が舞い込むかもしれない。そんな子が「今日はお仕事が入りました」という日は、そちらに行ってもらいます。逆に、シブジョ経由の案件で、「今日は授業ではなくてお仕事に行ってください」ということもあります。SNSや動画編集を学び、そこで得たものを応用して、高校生の段階から社会とのつながりを持って欲しいと思っています。