日本を元気に盛り上げる人材に育ってほしい

── ギャル文化に精通する赤荻さん。いまの10代についてどう感じますか?

 

赤荻さん:SNSが発達した便利な時代なので、やっぱりいろいろよく知っていますよね。流行りに敏感だし、すごくしっかりしているなって思います。私が10代のときは毎日渋谷に通っていて、「絶対に働かない、一生遊びまくってやる!」なんて言っていましたから(笑)。でも、いまの子たちは将来をきちんと考えていて、そのうえでシブジョに来てる。そこはもう全然違うなって感じます。
 

渋谷女子インターナショナルスクール
シブジョの校舎はピンクでSNS映えばっちり

── 生徒たちに期待すること、この先思い描いていることは?

 

赤荻さん:私の夢は、何者かになる女の子をたくさん輩出する学校にシブジョがなること。卒業までに、みんなに何かしら肩書きをつけてあげたいと思っていて。たとえばJK起業家とか、JKクリエイターなど、肩書きはなんでもいいから「私はこれをやってます!」って、自信を持って言えるような子になってほしいと思っています。

 

 

赤荻さんの壮大な夢を乗せて、今年の4月、シブジョは3期目が始まりました。教育に力をいれる赤荻さんは、元ギャルサーでギャル雑誌『egg』の元編集長という肩書きの持ち主。そのころからの願いがいまの夢につながっています。

 

PROFILE 赤荻瞳さん

あかおぎ・ひとみ。埼玉県出身。高校1年のころから渋谷の高校生サークルで活動。高校中退後、2015年に広告制作会社に入社。2018年3月にギャル雑誌『egg』をウェブで復刊させ、21歳で編集長に就任。2023年から通信制サポートスクール「渋谷女子インターナショナルスクール」の校長を務め、世界で活躍する女性育成に努める。

 

取材・文/小野寺悦子 写真提供/株式会社エイチジェイ