かわいいだけじゃすまされない育児ですが、子どもの様子に癒やされ、元気をもらうのは子育て中の夫婦の醍醐味です。お笑い芸人・ぺこぱの松陰寺太勇さんもそのひとり。子育ての「つらい」より「楽しい」を伝えたいと話します。(全4回中の3回)

自分でちぎったパンに泣く長女との日々

── 2019年に「M-1グランプリ」の決戦でブレイクし、ポジティブ漫才で人気を集めるお笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺太勇さん。現在は2歳の女の子のパパでもあります。お子さんが生まれたときの心境はいかがでしたか?

 

松陰寺さん:もう感動しましたね。この子の半分は自分なのかと思って。めちゃめちゃかわいいです。もともと子どもが大好きで、ずっと欲しかったから。テレビに出られるようになって、いろいろ余裕ができたこともあって、ようやく子どもを持てた感じです。いまは子どもと一緒に遊んでいるときがいちばん楽しいですね。

 

営業で地方に行くときは、前日に娘の動画をいっぱい撮って、夜ホテルの部屋でひたすら眺めています。スマホでビデオ通話をする人がいるけれど、僕はなるべく我慢しています。妻は忙しいだろうから邪魔するのも悪いし、営業先からビデオ通話して、ホテルのピシッとしたシーツが映るだけで怒られそうだし。「そっちの部屋は掃除しなくていいくらいキレイでいいよね!」なんて、言われたら返す言葉がないので(笑)。

 

松陰寺太勇
かわいくてしょうがないとパパの顔

── かわいい盛りの一方、イヤイヤ期など難しい時期でもありそうです。

 

松陰寺さん:たしかにイヤイヤはありますね。今朝も食パンを食べていたら、パンがちぎれるのがイヤだとギャン泣きしだして。自分でちぎったんですよ(笑)。しょうがないから、ちぎったパンをくっつけるふりをしながら片方を隠して、「ほら、くっついた!」なんて、ごまかしてましたけど。