手術後は「まるで終わりのない陣痛のような痛み」

パンサー尾形貴弘、尾形あい
家族でシンガポール旅行へ。いちばん右が尾形あいさん

── 胆石自体を持っている人が少なくないなかで、どうなるとそんな痛みを引き起こすのですか?

 

尾形さん:何かのタイミングで胆石が下のほうに落ちてきて、胆管に詰まると痛みがくるようです。一度胆石が移動して痛みが治まっても、また別の胆石ができたり移動したりすることで胆管に詰まることがよくあり、痛みを繰り返す可能性が高いため、手術が必要と言われました。すぐに手術をするか、いったん帰宅してから入院して手術をするかと聞かれ、娘のことが心配でいったん帰宅することにしました。それから入院するまでの約1か月、病院に通いながらママ友やご近所さんに幼稚園の送迎など、いろいろとお願いし、パパにも家のことをすべて伝え、娘の生活環境を整えて入院準備をしました。手術も含めて入院は5日間でした。

 

── どんな手術をされたのですか?

 

尾形さん:全身麻酔をしておなかに小さな穴を開け、そこから内視鏡を入れて胆のうを取り出す腹腔鏡手術でした。手術自体は大変なものではなかったのですが、術後とにかく体中が痛くてつらかったです。救急車を呼んだときのようなみぞおちの痛みが何度もやってきて、痛み止めを打っても効かなかったので、まるで終わりのない陣痛のようでした。腹腔鏡手術の際に二酸化炭素ガスを使うようなのですが、一般的には血液に溶けて何ともなくなるところ、私はガスが体内に残ってしまったようで…。横隔膜など、いろんなところを圧迫して苦しかったんです。3日間は痛みが続きました。