高価なものを身につけても不健康だと楽しめない
── 萬田さんが美を追究するモチベーションとは?やはり女優として美しくありたい意識の表れでしょうか。
萬田さん:私が努力を続けているのは、お洋服が好きだからかな。好みの洋服を自分流に着こなしたいから。ファッション好きだった母の影響で、小さいときからお洒落をするのが好きでした。自分に合うもの、いいと思うものを身にまとって、スタイリッシュに生きている女性にあこがれています。スタイルを維持したり、きれいでいようと頑張るのも、最終的には「好きなお洋服を着られるようにしたい」から、というところにいき着くと思います。私にとって美と健康は永遠のテーマなんでしょうね。
ただ表面的な美だけではなく、きれいであるためには、まず健康でなければいけない。美と健康って、切り離せないことだと思うんです。ジムで身体を動かすのもそうで、スタイル維持の意味もあるけれど、結局のところ健康のため。やっぱり心身共に健康であることが大切。いくら高価なものを身につけていても、不健康だったら生き生きできないし、輝けない。健康でないとおしゃれも楽しめない。健康だからこそ、ヒールでさっそうと歩けるものじゃない?だから身体は鍛えなきゃ。そして茶道やボイストレーニングにも楽しみながらいそしんでおります。うふふ。
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萬田さんにとって美と健康は等しい存在。そんな心身の健康を維持するためには、自分の「機嫌」とのつき合い方も大事になります。萬田さんは気分転換のためにいろいろな習い事にも取り組んでいるそう。茶道はもう10数年も続けているそうです。
PROFILE 萬田久子さん
まんだ・ひさこ。1958年4月13日生まれ、大阪府出身。1978年にミス・ユニバース日本代表選出され、1980年NHK連続テレビ小説『なっちゃんの写真館』で俳優デビュー。テレビ、映画のほか、CM、ファッション誌などでも活躍。著書に『萬田久子 オトナのお洒落術』(講談社刊)。Instagram(@hisako.manda_official)では、仕事やプライベートについても情報発信を行なっている。
取材・文/小野寺悦子 写真提供/グランパパプロダクション