HYでキーボード・ボーカルをつとめる仲宗根泉さんは、離婚後シングルで子育てをしています。「自分がひとり親と感じることはない」と話す境遇と、離婚前の葛藤についてお話を伺いました。(全4回中の4回)

離婚後は「プライベートの楽しみが増え」

── 娘さんをシングルで育てていると伺いました。

 

仲宗根さん:お父さんが亡くなってからお母さんと娘と暮らしていますし、友達の支え、絆もあって、自分がひとり親と感じることはないんです。小さいころからの親友の子どもが、うちの娘と1歳差で。ほとんどきょうだいのように過ごしています。お互いシングルマザーで境遇も同じなんですよ。

 

仲宗根泉さんと娘
くまさんのマスクがお似合い!仲宗根泉さんとの小さいころの娘さん

── それは心強いですね。

 

仲宗根さん:離婚はしているのですが、私たちはうまくいったほうの離婚といいますか。今も元夫の誕生日や娘の誕生日は3人でお祝いしますし、連絡も普通にとっています。元夫とは、離婚して距離を取った今のほうが仲がいいです。シングルマザーは大変というイメージが世間にはあると思うんですが、そうじゃないケースがあるということも知ってもらいたいですね。

 

── 別れる前はいかがでしたか。

 

仲宗根さん:離婚前は、ちょっとしたことにイライラしてしまって。たとえば私がツアーから帰ってきて、家が片づいていなかったとしますよね。夜中に片づけて、朝起きて仕事に行くということがよくあったんです。家事は決して強制されているわけではないのですが、きれい好きなのでやっぱり目に入ると気になっちゃって。「疲れて帰ってきて、なんで私がやるの」ってケンカになっちゃうんです。久しぶりに会うのに険悪ムードになってしまって…。今は帰ってきても思い通りの部屋のままなので、これだけでもだいぶストレスが減りました(笑)。

 

女友達で集まっていても、やっぱり「夫がいるからそろそろ」とか、そういうのありますよね。シングルの私と親友はそのまま泊まることもできますし、プライベートの楽しみも増えました。