デーブ・スペクターさんの妻・京子さんは、2024年に乳がんを患い、両胸の全摘出手術を受けました。退院日には、医者のコスプレをしたデーブさんが、自宅でサプライズ演出。「家では僕が病気を治す」と愛妻家ぶりを発揮しました。(全3回中の2回)

医者のコスプレで登場したデーブ「僕が治すから」

京子スペクター、デーブスペクター
手術後1か月の様子

── 2024年に両胸の全摘出手術を受けましたが、術後の経過はいかがでしたか?

 

京子さん:手術後2週間くらいは、2、3センチくらいの太い輪ゴムで、胸を締めつけられているような圧迫感を感じていました。でも、痛みはほとんどなかったので「早く退院したい」と考えていたくらいです。

 

── 何日間入院したのですか?

 

京子さん:入院したのは4日間で、手術日から5日目に退院しました。当初、先生からは「1週間の入院」と言われていたのですが、早く自宅に帰りたかったのと、マンションのエレベーターの点検日と退院日が重なってしまうのが嫌で「早めに退院したい」と希望したんです。

 

── 早めに退院することで、手術後の処置などに支障はなかったのでしょうか。

 

京子さん:手術後、ドレーンというチューブを体に挿入し、皮下に溜まった血液やリンパ液を定期的に排出する必要があるのですが、退院の日に体についていたドレーンのチューブを外してもらい、先生から「通院でも処置は可能」と聞いて、退院させてもらうことにしました。退院後、すぐに仕事に復帰しましたが、皮下にはいまだ溜まっている血液やリンパ液がありましたので、会社帰りに病院に寄って処置してもらっていました。自宅から近い病院を選んでいてよかったと感じています。

 

京子スペクター
退院日に自宅にて

── 退院当日、デーブさんからサプライズの演出があったそうですが…?

 

京子さん:そうなんです。退院する日、ジャケット姿の夫と一緒に病院を出ましたが、自宅に帰った後、夫が部屋からいなくなって…と思ったら、医者の衣装を着て登場したんです(笑)。アメリカのTVドラマ『ER:救急救命室』のようなコスプレ姿に思わず大笑い。「その衣装、どうしたの?」と聞いたところ、「Amazonで見つけた」と教えてくれました。どうやら、私の入院中に、探して購入していたようです。

 

── 京子さんを喜ばせようという気持ちがうれしいですね。

 

京子さん:「自宅にいるときは、僕が病気を治すから心配しないで」とも言ってくれて…。これまで夫がコスプレをしたことはなかったので、私を笑顔にしようという気持ちが伝わってきて、うれしかったですね。