25周年でグループ再結成「43歳でセクシー担当は大変(笑)」

── 今年1月に、期間限定でメロン記念日を再結成すると発表。3月には幕張メッセで開催された「Hello!Project ひなフェス2025」にゲスト出演されました。

 

斉藤さん:今回の再結成は、「25周年の記念に残せることをやりたい」という思いがきっかけでした。先輩である太陽とシスコムーンが25周年活動をされていることも大きかったです。精力的に活動する姿、もちろんパフォーマンスも、カッコいいです!先輩から25周年のバトンを受け取ったと勝手に思っています。今回の再結成は以前所属していた事務所にも協力していただく形で活動を行っています。再結成が決まったときに、つんく♂さんに連絡したら「頑張れよ」って言ってもらえました。

 

再結成したメロン記念日
セクシー担当として43歳で露出多めの衣装にチャレンジする斉藤さん(いちばん左)

── 40代になってのグループ再結成ですが、以前と変わったことはありますか?

 

斉藤さん:芸能界を引退してから年を重ねたぶん当然、体型は変わっていますね。ここへきてのセクシー担当ってやっぱり大変で(笑)。グループ内のバランスを取るために誰かが露出のある服装を担当しなきゃとなり、周りから「斎藤、できるよね」って言われちゃって。40歳を過ぎて肌を出しますかっていう状況に、プレッシャーも感じながらドキドキしています。

 

── 再結成のために、ジム通いなどを始めたりも?

 

斉藤さん:ジムには行っていませんが、ラジオ体操を始めました(笑)。新潟では完全に車移動の生活なので、歩かないんですよ。解散後は歌のレッスンから遠のいていましたが、ラジオ局に勤めていたおかげで、音楽に触れ続けられたのは大きかったです。この前、久しぶりにステージで歌ったのですが、それなりに歌えたのではないかと…。それに、メンバーと一緒にスタジオに入ると自然と体が動くんですよね。ずっと一緒にやってきたから不思議と「あうんの呼吸」が生まれるというか。ひとりだったら同じように歌ったり、踊ったりはできなかったと思います。

 

とはいえ、離れていた15年間で、みんな三者三様のさまざまな経験をしていて。苦しんだり悲しんだりした経験から、強さをあわせもった優しさあふれる40代になっているなってしみじみ感じます。いちばん年下だった柴田は、今では2児のお母さん。子どもを抱っこする姿が微笑ましくもあり、強さも感じますね。村田は、地元・仙台から離れ東京で25年頑張っていることに尊敬します。

 

── メンバー同士、いい関係を続ける秘訣はありますか?

 

斉藤さん:よくインタビューで「10年同じメンバーで仲よくできたのはどうしてですか?」と質問されるんですが、「みんなの個性が違ったのがよかった」っていつも答えています。似た者同士でポジションを奪い合うような関係性では上手くいかなかったと思うので。それぞれが自分のポジションを確立していて、グループとしてひとつになろうと頑張ったから、今でも関係が続いているんじゃないかな。

 

── 斉藤さんにとってメロン記念日はどのような存在ですか?

 

斉藤さん:メロン記念日が最後に掲げたアルバムのタイトルが『MELON'S NOT DEAD』。直訳すると「メロンは死なない」という意味なのですが、この言葉どおり、私たちの姿はなくても曲は聞き続けてほしい。メロン記念日という存在を忘れないでほしいという気持ちが込められています。今はハロー! プロジェクトの後輩たちが、私たちの曲を歌い継いでくれている。現役のアイドルたちが今も歌ってくれて、ありがたいです。

 

PROFILE 斉藤 瞳さん

さいとう・ひとみ。1981年生まれ。新潟県出身。2000年、メロン記念日としてデビュー、リーダーとして活躍した。2010年にグループ解散後は地元・新潟に戻り、ラジオパーソナリティとして活動。FM-NIIGATA「GO!GO!PARTY!~ゴゴパリ~」にて水曜・木曜のパーソナリティを務める。今年3月、デビュー25周年を記念し期間限定でメロン記念日を再結成。自身のX(@hito_saito)やメロン記念日のX(@melonkinenbi25)でさまざまな活動について発信中。 

 

取材・文/池守りぜね 写真提供/斉藤 瞳