「この人は私をさみしくさせない」と結婚を決意

── 旦那さんのどのような部分にいちばん惹かれたのでしょうか?
友寄さん:コロナ前はイベント後などに会食があり、大人数で食事をすることがたまにありました。それで私も隣に座ることがよくあったのですが、「僕が隣でごめんね」と言ってくれて。おしゃくをさせたりするようなことはいっさいありませんでした。ガツガツせず、女性にそのような態度で接している姿が素敵だと思ったし、きっと結婚しても周囲の女性にそのように接するのであれば安心だと感じましたね。
あと、私は誰かとバイバイするときに、その人が見えなくなるまで見送りたいタイプなのですが、彼も同じで。バイバイした後もお互いに見えなくなるまで振り返ったりするので、100m離れても私も彼も手を振っているんです。そういう姿を見て、この人はきっと私のことをさみしくさせることはないんだろうなと思いました。

── 歳の差婚をしてよかったと思うことはありますか?
友寄さん:幅広い世代の人と知り合いになれたことです。友人のご両親や高校のときの教師の父が夫と知り合いだったりして、お話しする機会が増えました。同じ世代の人としかいないと、なかなか出会えない方たちばかりだと思います。
あと歳の差とは関係ないのですが、夫が前市長のため地元ではちょっとした有名人で、街を歩いているといろいろな人が話しかけてくれるんです。人の温かさに触れる機会が多く、地元の良さに今さらながら気づくことも。さまざまな人と話してその人のことを知っていくのがおもしろいと思えるようになりました。
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今では地元の人たちの温かさに触れ、ますます生まれ育った街である小金井が好きになったそう。いまでは二人のお子さんを育てるお母さんでもある友寄さん。そのような恵まれた環境でする子育ては、毎日が発見の連続だそうです。
PROFILE 友寄 蓮さん
ともよせ・れん。1995年生まれ、東京都出身。2010年にデビュー、2011年に白血病と診断され、1年4か月におよぶ入院生活を送る。2013年にタレント活動を再開。2021年に前小金井市長の西岡真一郎と結婚。2児の母。
取材・文/酒井明子 写真提供/友寄 蓮