芸人の横澤夏子さんは、結婚願望が強かった独身時代に婚活に精を出していたそうです。結婚、出産、職場復帰を経て婚活が活きていると感じる場面が多々あるそうで──。(全4回中の4回)
迷っていた婚活中の私に今、言いたいこと
── 横澤さんといえば、婚活に積極的に取り組んでいた時期がありましたね。
横澤さん:独身時代は、婚活パーティーにかれこれ100回は通ったと思います。私は、婚活はコミュニケーション能力を鍛えるジムだと思っていて、本当に頑張ってよかったなと思っています。

結婚、出産を経てあの経験があらゆるところに活きているんです。たとえば、子どもの検診で出会ったママさんとの会話とか、久しぶりに仕事復帰をした際の話題づくりなども、婚活で学んできたことが役に立っています。初対面の方と打ち解ける技のようなものを鍛えてきたので、それを応用できていますね。
── 念願叶ってご結婚されましたが、婚活をしていたころの自分に言ってあげたいことはありますか。
横澤さん:結婚がしたくて婚活パーティーに通っていたのですが、結婚して変わった価値観がありました。私が仕事の日に長女がお腹を壊して、夫が病院に連れて行ったことがあったんです。長女の便の状態を先生に見せようと撮っておいた写真を夫に送ったところ、夫から「ありがとう」と返事が来ました。
そのとき「今、私好きな人にうんちの写真を送った」と急に冷静になって。彼氏、彼女のころは絶対にそんなことしないじゃないですか。あの瞬間に私たち夫婦の歴史が刻まれた感じがしたんです。子どものうんちの写真にありがとうと言える関係性。まるでチームメイトになれたような感じがしました。相手のタイプとか、どういう人とつき合えばいいか迷っていた婚活中の私に、「結婚するならこういう人がいいよ」と言ってあげたいです(笑)。