芸人の横澤夏子さんは保育園に通う3人のお子さんとの生活について「毎日綱渡り状態」と話します。仕事復帰後には案の定「保育園の洗礼」に見舞われて──。(全4回中の2回)
「過ぎてしまえばあっという間なんですが」
── 4月から育休明けで仕事復帰という方も多いと思います。産後はどのくらい仕事を休みましたか。
横澤さん:3人とも半年ほどお休みをいただきました。保育園に子どもを預けてからは、平日をメインに9時〜17時の時間帯でできるお仕事からスタートしていきました。

── 子どもが保育園に通い始めたあと、世間では「保育園の洗礼」とも言われる病気のラッシュがやってくるご家庭が多いです。横澤さんはいかがでしたか。
横澤さん:本当にその通りでした。先日も1歳の下の子が胃腸炎になってしまい、病児保育のベビーシッターさんが来てくれたので何とか仕事ができたのですが、毎日がもう綱渡り状態です。保育園で預かってもらえることは本当にありがたいのですが、風邪をひくことも多いですし、「仕事、ぜんぜん行けないじゃん!」という壁にまずぶち当たります。
スタジオから楽屋に戻ってきて携帯を開いたら、保育園からの着信履歴が残っている時もヒヤリとします。熱があるとか、下痢をしているという理由でお迎えに来てくださいという呼び出しがあるのも、保育園児を持つ親なら避けては通れない道ですよね。保育園に4月に預け始めてから6月くらいまでは、子どもも私もうまくリズムが掴めなかったように思います。
── 子どもの体調不良は、そのあとすることも盛りだくさんですよね。
横澤さん:当日はまず、このあとの仕事がどうなっているか夫婦で話し合い、どちらが迎えに行くか決めるところから始まり、そのあと病院に連れて行って。よくならない場合、翌日はどうするのかということまで想定しなくてはなりません。子どもが体調を崩していたときは、寝かしつけが終わってから打ち合わせができるよう時間を変えてもらったこともありました。園生活にもだんだん慣れていって、上の子たちは気づけば「いつの間にかあまり風邪ひかなくなったな」と思う日が増えてきました。過ぎてしまえばあっという間なんですが、そこまでの道のりは結構長く感じるんです。

── お子さんの風邪をもらうことはありませんか。
横澤さん:母になって免疫力が上がったなと実感しています。気が張っているからかもしれませんが、子どもから風邪をもらうことがあっても回復力が早くて、「私ってあんがい強いんだな」と。
── 昔から「母は強し」と言いますね。
横澤さん:本当ですね。でもちょっと悔しいですね(笑)。子どもの体調不良による家族のイレギュラーな動き方も、3人目となるとだいぶ体制が整ってきたと思います。夫と協力することが何よりも大切なのですが、夫が子どもからもらった風邪でダウンしてしまうときがいちばん大変で。一気に戦力を失った感覚になって、私のバロメーターがガクンと下がってしまうんです。わが家は毎日HPギリギリで頑張っている感じです。