資格をとろうと思ったら、資格の学校に通ったり最新の参考書を買ったりして、始めそうなものですが、ザブングル加藤さんのやり方は独特でした。お金をかけずとも資格はとれる?そんな「頭カッチカッチ」ではない柔軟な勉強法とは?(全4回中の2回)

資格は勉強すればするほど合格につながる世界

── 2023年に2つの国家資格(7月にファイナンシャルプランナー2級、11月に難関の宅地建物取引士の資格)を立て続けに取得して話題になりました。2020年からは消防設備士の副業も開始。「芸人」と「防災設備士」の二足の草鞋に加え、試験勉強も両立させるのは、スゴイですね。いったいどんな方法で勉強されたのか、気になります。

 

ザブングル加藤
お笑いと消防設備士のダブルワークの隙間時間を使って猛勉強!

加藤さん:必勝法は…気合いと根性です(笑)。でも、これはあながちウソではないんです。資格の勉強って「やるか」「やらないか」の二択しかないと思っていて。とにかく勉強して頭に叩き込みさえすれば、結果が必ず出て努力が報われるという「優しい世界」です。

 

いっぽうお笑いは、どんなに一生懸命に努力しても報われないことのほうが多いし、頑張ってもスベるときはスベります。やればやるほど成長を感じられるわけでもない。自分ではどうにもならないことがたくさんあるなと日々感じます。その点、資格の勉強は、やればやっただけ身になるし、成長を実感できる。自分次第なんです。

 

── そもそも「宅建(宅地建物取引士)」の資格を取得しようと思ったのは、副業の「消防設備士」の仕事がきっかけだったそうですね。

 

加藤さん:そうなんです。2020年からやっている消防設備士の仕事で、これまでいろんなマンションを訪れているのですが、消防設備を見れば、いいマンションかどうか、なんとなくわかるようになってきたんです。

 

ザブングル加藤
2度目のチャレンジで合格率17.5%(令和5年)の宅建の資格を取得!

── どういうことでしょう?

 

加藤さん:マンションの価値を見るポイントとして、築年数や立地の次に大切なのが、マンションの管理会社や管理組合、理事会がしっかり機能しているかどうかだと思っているんです。ちゃんと修繕積立金を貯めているか、マンション内のルールを話し合っているのかなど、管理が行き届いているか。その際、最初に手を抜かれがちなのが「消防設備関係」なんです。

 

消防設備士の仕事で、マンションに設置されている消火器が期限切れかどうかを点検するのですが、保管場所の奥においやられていたり、ひどいときは未開封でダンボール箱に入れられていたりすることも。「これっていったい何のために置いてるんだ?」という状況が、よくあるんです。雑な管理で消防設備のお金を削っていたりすると、「ここは資金的に厳しいのかな」と感じます。