
── 今やりたいなと思っていらっしゃることはありますか?
小倉さん:もう一回ラジオをやりたいなっていうのはありますね。今までTBSの肩書でいただいていたお仕事はもちろんお返ししたので、ここからは肩書のない状態で進めていかなければなりません。まずはもう1回、ラジオでお話しするチャンスがほしいです。
ラジオでは、空中に浮かんでいるいろんなものを地上に下ろしていけるような、みんなが何となく他人事だと思っているようなことも「意外とわがことなんだよ」とつながるようにお伝えしたいなという思いもあります。
また、今後アナウンスについて学生さんに教えることもしたいですね。圧迫感のない受け取りやすい話し方だったり、専門用語や横文字を使うことがトレンドになりがちですが、なるべくそういうものを使わずに、知らない人にも伝わるような話し方を次世代にも教えていけたらなと。
── 人生100年時代、次のステップへ踏み出すことを決断された小倉さんですが、誰しも岐路に立つときは難しい判断に悩む人も多いと思います。考え方のコツなどあったりしますか?
小倉さん:そうですね、私の場合は、振り返ると全部自分で選んできた道でした。もちろん環境とかいろいろあると思いますけど、選択した気持ちにウソがないようにしてきたことがよかったように思います。どこかで誰かのせいにしてしまうと結局逃げることになってしまうので、選ぶ場面では自分に確認して「本当にやりたいことだよね?」って。社会人になるまではなんとなく選んできたと思うんですけど、大きな決断をするときは「やらされてないよね?やりたいことだよね?」と、自分に確認することは大事だったなと思いますね。