50代になりようやく目覚めた自分磨き

── 50歳を迎えられて、50代はこんな女性になりたいなどイメージはありますか?
小倉さん:私はあまりメイクが得意じゃなかったり、自分に対するお手入れをしてこなかったんですよね。昨年ファッション誌に出させていただいて、現場の方がとってもご自分の体をていねいに扱ってるなと思ったんです。それを見てから、スキンケアとかヘアケアとか、少しずつやり始めたらやっぱり違うんですよ。「ああ、もっと早くやってくればよかったな」って。自分磨きへの興味が50歳になって初めてでてきました(笑)。
というのも、今まで女性らしさを前に出さないほうが得だろうと思ってたんです。それは仕事をするうえで余計なものだろうと。特にスポーツの現場などではあまりスカートで来る人もいませんでしたし、ピンヒールなんかで行けばグランドを傷つけますから当然NGですよね。
ネイルも積極的にやってこなかったんですけど、指先がキレイなだけで所作や仕草がキレイに見えることに気づいたり。みんながやっていた意味がやっとここでわかってきたというか。遅いんですけど、今まで吸収してこなかったぶん、今から吸い上げたら自分がどう変わるかワクワクしています(笑)。

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50歳の節目で新たなキャリアへと歩みを進めた小倉さんですが、私生活でも今年は結婚20年目。元プロサッカー選手でスポーツキャスターの夫・水内猛さんとは生活リズムも考え方も全然違うそうですが、「できる人ができることをやろう」の気持ちが根底にあることで今でも夫婦円満だそうです。
PROFILE 小倉弘子さん
おぐら・ひろこ。元TBSアナウンサー。東京都出身。1974年9月4日生まれ。1997年にTBS入社。『お天気クジラ』『おはようクジラ』『はなまるマーケット』『ひるおび!』『筑紫哲也 NEWS23』などに出演。ラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』の火曜パートナーでも活躍。TBS最後の日2024年大晦日の放送も務めた。同期は安住紳一郎アナ。プラベートでは、夫は元サッカー選手でスポーツキャスターの水内猛さん。高2、小6、小1の3児のママ。
取材・文/加藤文惠 写真提供/小倉弘子