大分市でひとり親家庭や困窮家庭の支援を行う、NPO法人「子育て応援レストラン」理事長の若林優子さん。その原点には、飲食店オーナーになったばかりのころに味わった挫折と、3人の子どもを抱えてシングルマザーになった苦労がありました。(全2回中の1回)

19歳で妊娠 短大を中退して出産し

── 若林さんは学生時代に結婚・出産されたそうですね。

 

若林さん:短大に通っていた19歳のとき、つき合っていた相手との間に子どもができ、結婚・出産となりました。当時は彼もまだ社会に出たばかりで給料が少なく、月に12万円程度の収入で何とかやりくりしていました。彼はひとつ年下で、籍を入れたのは私が20歳になってからです。

 

2024年12月、社会貢献支援財団の表彰式にて。左から2番目が若林さん(Instagramより)
2024年12月、社会貢献支援財団の表彰式にて。左から2番目が若林さん(Instagramより)

── 通っていた短大は退学されたんですか?

 

若林さん:そうです。親には反対されましたけど、保育士になるために短大に通っていたくらいもともと子どもが好きでしたし、どうしても産みたかったので、退学してママになるほうを選びました。

 

── 子どもが好きだったとはいえ、いきなり短大を中退して結婚・出産することに対する不安はなかったでしょうか?

 

若林さん:結婚願望がありましたので、あまり不安はなくて。このまま結婚して子どもを育ててみて、それからのことは落ち着いてから考えればいいかな、という気持ちでした。