母が勝手に申し込んだ結婚相談所に「無理!ってなった」
── そもそも、結婚願望が芽生えたのはいつごろですか?
稲田さん:物心ついてからずっとあります。昔は、女性芸人が恋愛すると「色気づいて…」とか嫌なことを言われるイメージがあって、感覚的に「恋人おったらおもんないみたいなとこあるし、彼氏おったら絶対あかんやん」と思っていました。だから、NSCに入るときにつき合ってた人とは「芸人なるから」とか言って別れたんですよ。今思えば、そのままつき合ってたらよかったな。今は時代も変わってきたし、恋愛や結婚をしていることが「ウリ」にもなるじゃないですか。それに気づいてから、「別にいつ結婚してもいいな」と思っています。
── これまで、どんな婚活をしてきましたか?
稲田さん:時期が思い出せないんですが、2年だけ結婚相談所に入りました。母から「結婚相談所に申し込んできたから、親孝行やと思ってお見合いに行ってほしい」って言われて。結婚相談所のお見合いは、マッチングアプリとか合コンとは違う緊張感があって、すごかったです。
基本的にホテルのティーラウンジとかで会うんですが、集合時間になると、ホテルのエレベーターホールに大きいファイルを持った仲介人が来て、そこに40~50人ぐらいの男女が一気に集まってくるんです。それを見て、「なんか無理!」ってなってしまって…。しばらく近寄れずにいたら、男性が1人だけになっていて、その人に「めっちゃ探しました」ってちょっとイラっとされて(笑)。今からお見合いする人だけが集まってる集団の一員にはなんとなくなれなくて、「私、まだまだやな」と思いましたね(笑)。

── すごい光景ですね。では、今はどんな婚活をされていますか?
稲田さん:合コンが多いですね。周りの芸人が誘ってくれて、ヒコロヒーとも行きました。2024年はタイミングがよくて、月1回ぐらいはできたかな。私は結局いい出会いはなかったですが、一緒に行った合コンがきっかけでエルフのはるちゃんに彼氏ができて「素敵やな」と思いました。