何をやっても人並み以下…そんな人生を歩んできた桜葉はるな(25)と、若干33歳で2つの部を率いるリーダー・右京伊織。同じ会社で正反対のポジションを歩くふたりの人生が交錯した、ある夜の出来事です。

 

停電のためオフィスに閉じ込められ、苦手な上司・右京とふたりきり。しかも、エレベーターに閉じ込められている人がいることが発覚し、右京は自力でなんとかしようと奮闘します。

漫画を読む

第5話 「凡人には凡人なりのプライドがある」ヒラ女子社員の解決策が完璧上司に刺さった瞬間

万策尽きて手を止めた右京に「一度おふろに入りましょうっ!」と声をかけるはるな。思わずきょとんとする右京でしたが、それは彼女なりの真剣な提案でした。はるなにとって、リラックスはいわば“凡人の神器”──煮詰まったときこそ必要なもの。その言葉に右京は何かを感じ、「…5分だけ休もう」と呟きます。

 

天才に見える人にも、立ち止まる瞬間がある。そして、そんなときになにげなく差し出された言葉が、思いがけず心に届くこともあるのかもしれません。

 

作/anten-sora