子どものブツブツきっかけで食習慣を変えてみた

── 調味料から作るとは本格的です。

 

藤森さん:自分のためというより、家族のためというのが大きいですね。調味料を作り始めたのも、きっかけは息子の身体を思ってのことでした。というのも、息子が中学生のとき修学旅行から帰ってきたら、手足に赤いブツブツができていて。すぐ皮膚科に行きました。虫にさされたのがきっかけで、何やら反応が出ていたようです。

 

薬で少し弱まりはするけれど、治ってきたかと思うと、また違うところにブツブツがでてしまう。1、2年そんなことの繰り返しが続きました。そこから調味料を自分で作りだして。そうしたらそのタイミングで治ってきた。たまたまかもしれないけれど、食べるものを丁寧にすることは、間違いないと思うんですよね。

 

藤森夕子さんの手製弁当
息子さんのために作った高校最後のお弁当

── 面倒くさがりと言いつつ、料理には手間ひまがたっぷりかかっているようです。

 

藤森さん:やっぱり好きなことだからできるんでしょうね。麹やみそにしてもそうだけど、時間をかけることで変化していく楽しみとか、それをいただけるありがたさに気づくことができるのも、すごくうれしくて。でも、私はカップラーメンも好きなので、たまには食べちゃいます。必ず「しなくては」となるとストレスになるから、要はバランスだと思う。それに、手作りのよさを知っているのといないのとではまた違うと思うから。見た目の美しさも大切だけど、いまは何より楽しく健康でいられればいいなと思っているんです。

 

PROFILE 藤森夕子さん

ふじもり・ゆうこ。1968年12月12日生まれ、東京都出身。1990年、「日本美人大賞」C.C.ガールズ準グランプリを受賞し芸能界入り。1991年、C.C.ガールズとしてデビュー、絶大な人気を博す。96年にC.C.ガールズを卒業し、女優・タレントとして活躍。

 

取材・文/小野寺悦子 写真提供/オスカープロモーション