全力で駆け抜けたメンバーはかけがえのない存在
── 初代C.C.ガールズのメンバーとはいまはどんなおつき合いを?
藤森さん:たまに何かあったときにお互い声をかけ合う感じでしょうか。あと最近は青田典子ちゃんと会う機会がたびたびあって、夫の玉置浩二さんのコンサートに遊びに行ったり、この夏は典子ちゃんのライブに飛び込みで参加させてもらいました。
飛び込みといってももちろん事前に決めていたもので、リハーサルもしっかりしています。私の出番はライブの後半で、順番がくるまで会場でドキドキしながら待っていて。久しぶりに皆さんの前で歌って、ふわふわした感じがありました。「こんなふうにやっていたんだな」「懐かしいな」と、こみ上げる熱いものがあったというか。私が歌ったのは1曲だけでしたけど、その瞬間を楽しむ気持ちで、一人ひとりのお客様をしっかり見ながら歌うようにしてました。
典子ちゃんはC.C.ガールズ時代いつも私の左側が立ち位置で、その距離感も懐かしくて。一緒に培ってきた時間があるから、ときが経っても、肌で感じる空気感みたいなものがある。あのときは本気だったし、自分の人生をかけてきた部分を共有してるから、その関係性はブレることがありませんね。どれだけ時間が流れても、会えばまた同じ感覚になれちゃう。それってすごいことだし、なんかいいなって思いましたね。
── 「初代C.C.ガールズ」再結成の可能性は??
藤森さん:どうでしょう…。再結成、あったらうれしいですね。でも、還暦になってからというのはちょっとキツイので(笑)、できたらそれ以前にお願いしたいなと思っていて。またみんなで集まって、何かやれたらいいなって思います。
PROFILE 藤森夕子さん
ふじもり・ゆうこ。1968年12月12日生まれ、東京都出身。1990年、「日本美人大賞」C.C.ガールズ準グランプリを受賞し芸能界入り。1991年、C.C.ガールズとしてデビュー、絶大な人気を博す。96年にC.C.ガールズを卒業し、女優・タレントとして活躍。
取材・文/小野寺悦子 写真提供/オスカープロモーション