ネットニュースは見ないしエゴサもしない。そのわけは

── 山崎さんの発言は、たびたびネットニュースやSNSでも話題を呼んでいます。

 

山崎さん:そう言っていただくことはよくあるのですが、ネットニュースは見ていないし、最近はSNSのエゴサーチもしないので、そういった反響はわからないんです…(笑)。

 

山崎怜奈さん
昨年はファンイベント「ダレハナ夏祭り」も開催し大盛況に終わった(公式Xより)

── あえて見ないようにしているのですか?

 

山崎さん:見てもしょうがないと思っているので。SNSに世間の反応のすべてが載ってると思ったら大間違い。SNSって、ほとんどの人がネガティブな主張を誰かに聞いてほしくて投稿しているので、読んでいて気持ちのいい内容って本当に少ないじゃないですか。そのせいで心と体を壊してまで見る必要はないと思っています。

 

それに、エゴサーチする時間があったら、本の1冊でも読んだほうが自分のためになりますから。自分のことを認めてくれる人や求めてくれる人のために仕事することが大前提ですし、そのために時間を大切にしたいなと。

 

逆に、味方でいてくださる方とは、ファンクラブのチャットやラジオに届くメールを通じてやりとりができているので、私としてはそれで充分なんです。言いたい人には言わせておけばいい、という気持ちもあります。芸能の仕事をしている以上、どっちみち何か言われますから。

 

── 男前な考え方ですね!

 

山崎さん:だって、好きな人が好きでいてくれたらそれでよくないですか。すべての人に好かれる必要はないですし。自分が好きな人たちが、自分のことを好きでいてくれて、一緒に仕事したいって思ってくれていることがすごく幸せなので、それに注力したほうが健やかに生きていられると思います。

 

── 今後、どのような活動をしていきたいですか?

 

山崎さん:テレビもラジオも潔いぐらい世の中にアーカイブが残らない世界なので、残るものとして書籍を定期的に出していけたらと思っています。冠番組のラジオはできるだけ長く続けていきたいですね。『ダレハナ』は私が23歳のときに始まったんですが、その当時の私と、いずれ結婚したり子どもが生まれたりした私とでは、話せる内容とか共感できるメールの内容が変わるはず。その変化をすごく楽しめる番組だとも思うので、私の年齢の積み重ねとともに、より成熟した充実度の高い番組をつくっていきたいです。

 

とにかく、好きな人たちと仕事がしたいというのがいちばんです。気が合う、信頼できる人たちと仕事ができるように頑張り続けたいと思います。

 

PROFILE 山崎怜奈さん

やまざき・れな。1997年生まれ、東京都出身。郁文館中学校・高等学校、慶應義塾大学卒業。中学3年生だった2013年に乃木坂46に加入し、2022年卒業。『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』などラジオパーソナリティを務めるほか、歴史好きとしても知られており、クイズ番組や教育番組、情報番組にも多数出演。

 

取材・文/髙木章圭 写真提供/山崎怜奈