妻とは出会って3か月のスピード婚
── 一昨年ご結婚されたそうで、おめでとうございます。奥さんも全盲とのことですが、なれそめを聞かせていただけますか?
大平さん:出会ったのは2023年の6月です。その前年、僕はオーロラに会いに行き、全部で9か国をひとり旅していたので、その報告会として「写心展」を日本中、約50か所で開催しました。妻のみっちゃんとは、大阪で開催した写心展の懇親会で初めて話をしました。その後も旅を続けていた僕は、彼女と毎日のように電話をするようになったんです。そして9月に新潟で講演をした後、その足で大阪へ行って彼女にプロポーズをし、そのまま一緒に住み始めました。出会って3か月で結婚を決めた感じですね。
── 結婚していちばん変わったことは何ですか?
大平さん:何かを決めるときに、今までは「なんとなく」ということもありましたが、結婚後は相手のことも考え、また一緒に未来をイメージしながら決めることが増えたことですかね。生活するうえで困ることはそんなにありません。逆に見えていない者同士なので、困るポイントがわかるから相手を困らせないようにしようとしますし、苦手な部分をピックアップするよりも、お互いの得意な部分をどんどん生かしていこう、というイメージ。