神様に愚痴を聞いてもらって道を開く
── 以前の書籍で推し活ならぬ「推し神」の話をされていましたが、最近の推し神を教えてください。
チャンさん:実は先日、収穫された新穀に感謝する新嘗祭に行きました。そこで天照大御神(あまてらすおおみかみ)にお参りしたばかりなので、今の推し神は天照大御神でしょうか。
2024年は米騒動があったせいで、新嘗祭の前に新米が出荷されてしまったんですが、僕はお米がとにかく大好きなので、神様にもぜひ御礼が言いたいと思い参加することに。天照大御神は稲穂を地上に与えお米を作りなさいと言ってくれた神様なので、今年は特に御礼を言わなければと思っていました。
あと最近ではないですが、猿田彦大神はずっと推しています。実は僕、プロポーズは三重にある二見興玉神社の夫婦岩の前で、結婚式も二見興玉神社で行ったんです。そこにまつられているのが猿田彦大神なのですが、人々が過ちなく過ごせるように導いてくださる神様だそうです。
── よく行く神社仏閣はあるのでしょうか?
チャンさん:東京の赤坂にある日枝神社にはよく行きますね。実は僕が日枝神社に行くときは、神様に仕事の愚痴を聞いてもらいたいと思うときで。そうすることで気持ちがすっきりして、リフレッシュできます。
日枝神社は物事をいい方に導く猿田彦神がまつられていて、「道開き」のパワースポットとして知られているらしいです。なので、僕は愚痴を聞いてもらうと今後の道が開けたように感じます。政治家のなかにはなにか大事なことを決めるときに、国会議事堂に行く前に立ち寄る人もいるそう。今後の国の道を開くために考えてくれているのだと思いました。
PROFILE チャンカワイさん
ちゃんかわい。1980年生まれ、奈良県出身。2000年に現在のコンビを結成し、2008年にコンビ名を現在の「Wエンジン」に改名する。近年はロケの仕事が多く、年間で250本以上こなすことも。私生活では2015年に結婚、2人の女の子の父。
取材・文/酒井明子 写真提供/チャンカワイ