2019年にM-1で優勝をしたミルクボーイの駒場孝さん。2022年に長男が誕生するも、多忙な時期と初めての子育てが重なり、フラストレーションが溜まっていきます。(全4回中の3回)
「コロナがなければミルクボーイはいけた」と言われるけど
── 2019年12月にM-1グランプリで優勝すると生活が激変。突如、仕事に追われる日々になったそうですね。
駒場さん:優勝の喜びにひたる間もなく、ただただ必死でしたね。ダウンタウンさんとか、今までテレビで見ていた人たちに会えたのはうれしいですけど、慣れてないし、毎回緊張する仕事ばかりで大変でした。僕らのコンビの特性上、番組でネタを出すのが多かったので、この番組ではこのネタを、明日の番組でもこれって番組ごとに変えていたので、毎晩、内海とネタ合わせしながら今日も終わったって感じで。
── 仕事に慣れたり、落ち着いてきたりと感じたのはいつくらいからでしょうか?
駒場さん:2020年にコロナ禍に入ったんです。4月は緊急事態宣言で劇場が閉まったり、予定していた仕事もなくなって、ロケに行くはずだった仕事も「リモートにしてください」って言われることが増えて。仕事はするけど家にいれたので、変な話、ちょっとゆとりができたというか。
一方で、M-1グランプリで優勝してなかったらどうなってたんだろうって思いますね。バイトしたくても店は閉まってたし。M-1グランプリがあったから生活できて、かつ、めちゃくちゃ忙しくなるって聞いていた時期もリモートでできることがあって、ちょうどバランスが取れてたかもしれないです。「コロナがなければ2019年の勢いで2020年もミルクボーイはいけたのにな」ってよく言われるんですけど、僕らとしては整えながら仕事できた感じはします。ゼロの状態から一気にテレビに放り出されて、そのままずっとやっていたら、さらに大変だっただろうし。「もっとテレビに出たい」っていうタイプだったら違うと思うけど、僕ら今まででは考えられないくらいの収入をもらえたし、バイトもせんでいいし。コロナ自体は怖いですけど、あの時期はバランス取りながら仕事できてたと思います。