縄跳びネタでおなじみのお笑いコンビ「にゃんこスター」のアンゴラ村長さん。実は、2017年にIT系ベンチャー企業に新卒入社し、現在までお笑い芸人と二足のわらじを履いています。そんなアンゴラ村長さんに、お笑い芸人×会社員のパラレルキャリアで働くメリットについて聞きました。(全4回中の4回)
「ネタになる」と考えて副業OKのIT企業に就職
── アンゴラ村長さんはデビュー当時から、会社員と芸人の二足のわらじをはいています。パラレルキャリアを選んだのはなぜだったのでしょうか。
アンゴラ村長さん:大学2年生のときに芸人としてデビューしていたので、卒業後は芸人をしながらアルバイトをする生活になるだろうなと思っていたんです。ただ、お笑いコンビ・ソラシドの本郷さんが、当時「工事現場でバイトしていて、こんなおもしろい話があった」というネタをされていて。それで「バイトって過酷なほうがネタとしてウケるんだ」と感じていました。とはいえ、私が過酷なバイトの話をしても「かわいそう」って見られちゃうんじゃないかなって。それなら、副業できる会社で働きながら芸人としても活動する新しさを取ったほうがいいと考えて、副業OKだったIT企業「これから」に入社しました。
── ネタになることを見越したうえでの就職だったんですね!ただ、『キングオブコント』で準優勝しブレークしてからは、あまり出社できなかったとか。
アンゴラ村長さん:そうですね。私はフレックス社員として入社したので、働きたいスケジュールを提出してそれに合わせて働く勤務体系なんです。なので、芸人の仕事が忙しい時期は、籍だけ置いているような状態でした。ただ、会社は「宣伝に広告費をかけるよりもいてもらうほうが安上がりだから、全然いてくれていいよ」っていう感じで。入社以来、ずっと籍を置かせてもらっています。
── 今は会社員として、どのような関わり方をしているんでしょうか。
アンゴラ村長さん:今は広報課にいて、新卒採用向けにTikTokを撮影したり、SNSの運用をしたりしています。あとは、新卒の学生への説明会に参加してお話ししたり、会社でセミナーや企画で登壇したりも。
会社の人はみなさん優しいしおもしろいので、「動画撮影します」となったら、呼んでなくても人が集まってきてくれるんですよ。撮影中の笑い声が入っている感じも、うちの会社の雰囲気に合っているなって。そういうのも会社のよさとして伝わるんじゃないかなと思って、あえてカットせずに入れたりしていますね。うちで働きたい人に興味を持ってもらえるように意識しながら発信しています。