2010年に大ブームを巻き起こしたエンターテインメント集団「あやまんJAPAN」。コロナ禍で仕事が激減するなかでも活動を続け、今、大きな夢に挑もうとしています。(全4回中の4回)
仕事の活動時間に子どもの預け先がない
── 現在はみなさん、小さなお子さんを育てている最中ですが、仕事と子育ての両立はいかがですか?
サムギョプサル和田さん:私とあやまん監督が2023年、たまたまこが2021年に出産しました。あやまんJAPANはまさにここ数年が、出産ラッシュでしたね。
たまたまこさん:コロナ禍になるまでは、忘年会シーズンの12月を中心に、仕事が非常に多かったんです。ただ、2020年にはコロナ禍になり、仕事が一気に減りました。私の子育てはまさにちょうどそのころに始まったので、両立と悩むことは意外と少なかったかもしれません。とはいえ、働きたいのに働けないときもあって、それはつらかったです。私の場合は子どもの保育園が決まらず、結局入れたのは、最初に希望してから1年後。働きたいと思っているのに収入がない1年間は、本当に不安でした。保育園に入る前は、子どもを夫に預けられる土日だけ活動に参加し、平日の活動はあやまん監督とサムギョプサル和田のふたりにお願いしていました。
あやまん監督:うちは、職場に子どもを連れてくること自体はOKなんです。たまたまこも以前は子どもを連れてきて、赤ちゃんを抱えながらパフォーマンスをすることもありました。それ自体は大丈夫なのですが、そのときはほかに子どもがいるメンバーが誰もいなかったので、今思えばたまたまこの大変さを全然わかってあげられていなかったと思います。赤ちゃんを見ながらパフォーマンスをするって、普通は難しいです。本当に大変だったと思う…。今は誰かが子どもを連れてくるときは、ユースメンバーで保育士の資格を持っている子が、パフォーマンスの間に子どもを見てくれたりして手伝ってくれています。
私たちの仕事はどうしても平日の夜か土日が多いので、保育園が決まったとしてもその時間が預けることができず、結局、預け先に苦労することが課題ですね。たまたまことサムギョプサル和田は現在、実家が近いのですが、うちは夫も忙しく、ワンオペになりがちで。どうしても難しいときは、群馬から私の両親を呼んで、子どもを見てもらっています。今は仕事の数も多くはないのでなんとかなっていますが、これから年末にかけてはちょっと不安ですね。逆に群馬に子どもを預けて仕事に行く事態が起きるかもしれません。
── たしかに、夜のお仕事があると調整がなかなか大変ですね。
あやまん監督:あやまんJAPANとして幅広く活動していきたいと、2014年に個人事務所「あやまんJAPAN株式会社」を立ち上げたときはもっと働きたいという気持ちが強かったんです。でも今は、子育てをしながらしんどくない範囲で自分たちの仕事量を調整しながらやっています。
監督としての仕事は20年以上やってきましたが、子育てはまだまだ始まったばかりです。あやまんJAPANの活動も大切ですが、子どもと過ごす時間を大切にしたいという気持ちもあり、葛藤もしています。無理をすればもっと活動数を増やすことができるかもしれませんが、ユースメンバーの力も借りながら、無理をしない程度にバランスを取って続けていければと…。目下は、今の活動を少しでも長く続けていくことが目標でしょうか。いつになったら子育てが落ち着くのだろう…と思うのですが、きっと成長してもその時々で大変なことがあるんでしょうね。