今年37歳を迎えた赤井沙希さん。プロレスラーの現役時代は結婚願望を抱かなかったそうですが、引退した現在。友人たちが家族を持つ姿を目にしながら、今の率直な気持ちを明かしてくれました。(全3回中の3回)

仕事が楽しい思いと結婚願望に行ったり来たり

赤井沙希
華やかなコスチューム姿の赤井さん

── 引退した現在も仕事で忙しい日々だと思いますが、結婚についてはどのように考えていますか?

 

赤井さん:私は一般的に結婚を考えたりする26歳でプロレスを始めたから。現役中に結婚願望はなかったんですけど、今はめちゃめちゃあります。今年37歳になって、結婚して子どもがいる同級生がたくさんいるので、そういう姿を見ていると家族がいるのっていいなぁって。年齢もあるので早く決めないといけないんですけど、目の前のことを一生懸命してきたらこの年になったって感じだし、今もしたいことがたくさんある。だから、正直それどころではない気持ちもあります。

 

子どももいつかほしいとは思っているんですけど、じゃあ、いつ?みたいな。ご縁やタイミングを待つとしても37歳だから、妊娠・出産できるリミットまであと何年もないんですけど。女性の妊娠・出産にリミットがあるのは承知していますし、そういうものと納得しないといけないのも理解していますけど「誰が決めたリミットやねん」みたいな気持ちがあります。人それぞれの状況が違うのに、なんで産める年齢ってだいたい決まっているんでしょうね。それに子どもに関しては計画が立てられないですもんね。

 

── 結婚・出産を計画通りに進めるのは難しいですよね。

 

赤井さん:結婚して妊娠・出産するイメージができていないせいか、これから生まれてくる、まだいない子どものために正直そこまで真剣になりきれない部分があります。だから結婚して出産されている方は、しっかり人生の選択ができて本当にすごいって尊敬します。

 

── 子どもは自分や家族がほしくて授かるものだと思うんですよね。赤井さんにたりないのは、自分を優先する考えじゃないですか。

 

赤井さん:それはあるかもしれませんね。結婚と出産・妊娠は、ひとりでできるものじゃないじゃないですか。他人にも自分にも責任をすっごい感じるタイプなので、相手にプレッシャーをかけることになるのもつらいし、自分も強く感じてしまうだろうし。それに基本的にしっかり用意をしたいタイプ。結婚や妊娠に向けて準備をすれば気持ちも追いつくんでしょうけど、仕事が忙しいのもあって、なかなかそれができない状況です。

 

── 仕事が充実していると、切り替えがなかなかうまくいかないですよね。

 

赤井さん:ふとしたときに不安になりますけど、妊娠・出産に対してそこまでシビアに思い詰めてはいないですね。それはいいとこでもあり、悪いとこでもあると思うんですけど。プロレスラーになる選択をしてよかったって100%思っていますから、そこに後悔はいっさいないですし、自分の経験や出会ってきた人には自信がありますし。ただ、仕事は自負できることがあっても、結婚や妊娠・出産は、どうがんばっても自信は持てませんよね。