何がきっかけで売れるかわかりません。牧野ステテコさんはウケないと思って4年間封印していた芸を『THE W』で披露すると準優勝。そのきっかけは先輩芸人のひと言でした。(全3回中の2回)
『THE W』で準優勝も「本当は出たくなかった…」
── ワタナベエンターテインメントの養成所を卒業後、女性コンビを結成。浅井企画に所属するも、相方の事情でコンビを解散し、ピン芸人になりました。『R-1グランプリ』では2回戦落ちの常連になるなど悔しい思いをしながらも挑戦を続け、2017年の『女芸人No.1決定戦 THE W(以下、THE W)』で、準優勝を果たします。
ステテコさん:『THE W』のおかげで知名度が上がって仕事が増えましたが、女性芸人だけの賞レースが新しく始まると知ったときは、めちゃくちゃ嫌でした。『R-1グランプリ』の結果も散々でしたし、本当は出たくなかったんです。でも、出ないと逃げた感じになるし、それは嫌だったので、しかたなくエントリーしました。
── 準優勝が決まったときの気持ちはどうでしたか?
ステテコさん:もちろん嬉しかったのですが、それよりも信じられないという気持ちの方が大きくて「え?本当にいいの?ラッキー!」という感じでした。
── 第1回大会は、特別ルールで他の賞レースで決勝進出したことがある人にはシード権が与えられ、2回戦からの登場となりました。このときの決勝戦では、10組中5組がシード権を持っていて、ステテコさんはノーシードからの準優勝を果たしました。本当にすごいと思います。
ステテコさん:ありがとうございます!でも本当にたまたまだったんです。たぶん、その頃にやっていたポールダンスのネタが、『THE W』と相性がよかったんだと思います。