特別扱いはしない「納豆や梅干しも出します」

内海和子さんと留学生
留学生とピースする内海さん

── みなさんが家を再訪してくれるくらい、内海さんと過ごした日々に特別な感情をお持ちのようですね。

 

内海さん:基本、特別扱いなし!がわが家のモットー。うちに来たら「みんな家族」という感じです。ほぼ日本食ですし、わが家と同じものを好き嫌いなしで食べさせます。納豆や梅干しも出します。でも、苦手だったものが今では好物になったという子も。ピーマンとか野菜が嫌いだった子が食べられるようになったパターンが多くて、普通に子育ての感覚ですね。私、家に再訪してくれるのは食育のせいかなと思っているんですよね。一緒にご飯を食べて、健康を意識したおかずを食べさせて、その子の体をつくるって大事だなと。20人以上をホストファミリーとして送り出した経験からも感じています。

 

私自身、父が食品雑貨卸会社を経営していたこともあり、子どものころから食べ物については関心の高い家で育ちましたし、子どものころからの持病で皮膚疾患があったので、自分の体調に合った食事づくりをせねばという経験もしてきました。

 

食事って生きる基本なんですよね。今は、体の症状に合わせて、こういうものを食べるといいとか、こういう栄養を補おうとか、誰かのためになるような情報としてレシピを発信していくことに、モチベーションを感じていて。その先には、自分の経験を活かして外国人に日本食を提案していくとかできたらいいなと、少しずつ準備を進めているところです。

 

PROFILE 内海和子さん

うつみ・かずこ。1967年生まれ。東京都出身。子役時代を経て、1985年4月にテレビ番組「夕やけニャンニャン」のおニャン子クラブのメンバーとしてオーディションに合格し2年半活動。卒業後は芸能活動の傍らカーレーサーとしても活躍。芸能活動を一区切りさせ結婚・出産。娘・ゆりあんぬはライブアイドルとして活躍中。近年はパニック障害で闘病した経験も公表。娘や家族との日々の様子をSNSやブログで発信している。

取材・文/加藤文惠 写真提供/内海和子