ガールズバンドグループZONEのドラマーとして活躍も、グループ解散後は1児の母になりバーテンダーとして働いていたMIZUHOさん。19年の時を経て芸能界復帰を決意した理由とは──。(全3回中の2回)

芸能界引退後はホテルに就職していた

── ZONEの脱退を表明した翌春にグループは解散することになりました。その後はどうされていたんですか。

 

MIZUHOさん:高校を卒業するタイミングだったので、ギリギリで進路を決めました。そのあとはフロント業務などのサービスをはじめとしたホテルの仕事全般について学ぶ専門学校に通いました。

 

MIZUHOさん
「さすが、様になってます!」ドラムを演奏する現在のMIZUHOさん

── 学校ではどんなことを学んだんですか。

MIZUHOさん:最初は広くホテル業務について学ぶのですが、途中でより専門的な知識をつけるためコース別に分かれました。私は、ワインやお酒について学ぶ、バーテンダーやソムリエのコースに進みました。お酒について学ぶと、奥が深くてどんどん魅せられていって。歴史について勉強していくのも楽しかったんです。芸能活動を辞めて、改めて学生生活をちゃんと送るのが楽しみだったので、専門学校1年生のときは誰よりも早く教室に行っていました。お酒は飲むことも大好きです。今も家にはお酒の本や漫画がたくさんありますし、趣味を仕事にした感じで、どっぷりハマりました。

 

── ホテルの専門学校に進んだ理由は何でしたか。

 

MIZUHOさん:父がホテルマンでした。専門学校に入学した当時は、ブライダルの仕事に憧れていたんです。でも、実際に通ってみてホテルの仕事について幅広く学んでいくうちに、お酒の方に興味出てきました。「これからはこの道でやってみよう」と、学生時代からホテルでバーテンダーのアルバイトを始めたんです。そのまま同じホテルに就職して、バーテンダーの仕事を続けました。

 

── ドラムを演奏して歌っていた姿からのギャップが大きいのですが、勤務中に職場で目立つことはありませんでしたか。

 

MIZUHOさん:たくさんの人が来るような場所ではなく、決まった常連さんがいらっしゃるバーだったので働きやすかったです。結婚して妊娠したタイミングでいったんは離れましたが、産後もバーテンダーに復帰して仕事を続けてきました。

 

── 現在のお仕事内容について教えてください。

 

MIZUHOさん:今も変わらずバーのカウンターに立っています。これまで5年間は別の会社に勤めていたんですが、そこを退職して、夫が立ち上げた会社で去年から一緒に経営者として働いています。今年の春から芸能の仕事も再開しました。もう絶対に戻らないと思っていたのに、まさか19年経って芸能界に戻ってきたいと思うなんて想像もしていませんでした。先日もバラエティ番組に出させてもらったんですが、久々すぎて「あぁこんな感じだったな」と。歌番組には4人でよく出させてもらっていましたけど、ひとりでバラエティに出ることはあまりなかったので新鮮でした。