『ちびまる子ちゃん』の2代目まる子役に抜擢された声優の菊池こころさん。「プレッシャーもあった」と話す菊池さんに私生活を伺うと「まる子」すぎる素顔が見えてきました。(全2回の1回)
「まる子」抜擢も「プレッシャーあった」
── 今年4月末からアニメ『ちびまる子ちゃん』で「まる子」の2代目声優を担当されています。初代声優のTARAKOさんが亡くなられた後にオーディションが開催されたと伺っています。
菊池さん:『ちびまる子ちゃん』は大好きなアニメだったので、オーディションがあると聞いて事務所の方に、「候補出しがあるならば、私も候補に出していただけませんか」と伝えたんです。オーディションでは「観ている方が違和感のない声と演技で」ということだったので、TARAKOさんの声に近い方がいいのかなと思って挑みました。
── 見事、「まる子」役の声優に抜擢されたときの気持ちはいかがでしたか。
菊池さん:嬉しいという気持ちがありましたし、多くの方に長年愛されている作品でもあるのでプレッシャーもありました。
── 『ちびまる子ちゃん』は初回から30年以上に渡って声優をつとめられている方もいらっしゃいます。現場に入ってみていかがでしたか。
菊池さん:やっぱり緊張しました。でも、小さい頃から観ていた作品なので他の声優さんを見て、「あ、ヒロシがいる」とか「たまちゃんだ!」というようなミーハーな気持ちがあって(笑)。みなさんにお会いできて嬉しいという思いが毎回あります。
── 現場の皆さんからはどんな声をかけられましたか。
菊池さん:「これからよろしくね」という感じで、すごくこころよく迎え入れてくださいました。いい距離感を保ってくださっていて、「聞きたいことがあったらいつでも言ってね」と言われています。ちびまる子ちゃんの世界観のままの、優しい方ばかりです。
── 「まる子」の声を担当するにあたってどんな準備をされましたか。
菊池さん:過去の作品を見返したり、TARAKOさんがさくらももこさんの本を朗読しているものを聞いたり。あとはTARAKOさんが歌っている『アララの呪文』という曲を常に聞いています。
── 「まる子」の初代の声をつとめていたTARAKOさんに、生前にお会いしたことがあったそうですね。
菊池さん:『ちびまる子ちゃん』のアフレコ現場や他の作品で数回、お会いする機会がありました。ひと目見た瞬間に、「まるちゃんをずっと好きでよかった!」と思ったことを覚えています。まるちゃんのように、明るくて優しくて本当に素敵な方です。