世間のイメージとのギャップ

岡田結実

── モデルにバラエティ、活動の幅も広いですが、世間から見られるイメージと、実際のご自分の性格を考えてギャップを感じることはありますか?

 

岡田さん:たぶん、世間的には明るく元気な印象があるかもしれませんが、皆さんがイメージするほど喋るタイプではないんですよ。そのぶんというか、私の周りにいる人たち、母や親友たちは活発にお話しする人が多いので、一緒にいて安心します。

 

また、モデルやバラエティ、いろいろな顔がありますが、ここの面ではここを見せようとか。ここではこう出そうってプロデュースしていくのも楽しいですし、そう考えている自分も好きなんだと思います。

 

── いろいろお話を伺っていると、岡田さんはとても落ち着いている印象を受けます。周りの方からそう言われることはありますか?

 

岡田さん:たしかに「変に達観している部分はあるよね」って小さい頃から言われていました。育ってきた環境なのか、なんでしょうね。あと、関係しているかわからないですけど、子どもの頃から小説が好きだったので、本を通して人の価値観に触れたり、こういう人生があるんだって知ってから、少し引いて物事をみることがあるかもしれないです。

 

自分でもつまらない人生だなと思うのは、本当に落ち込むことがなさすぎるんです(笑)。たまに「挫折はありますか?」と聞かれることもありますが、もちろん日々の小さな挫折はあるし、人と比べてへこむこともあるんですけど、じゃあ大きな挫折があったかっていうと思い浮かばないんですよね。

 

よく、偉大な人達が成功するまでに「あの挫折があったから…」みたいな話を聞くじゃないですか。でも、挫折なんてないならない方がいいし、なんで挫折が必要なんだろうって思っちゃうタイプなので(笑)。

 

── または、人が挫折と捉えるところで岡田さんはそう捉えないとか…?

 

岡田さん:あ、嬉しい!それにしましょう(笑)。今日からそれでいきます!捉え方の問題で、結局いつも楽しくやっています。

 

── 最後にこの先、興味があること、チャレンジしたいことはありますか?

 

岡田さん:お芝居もしたいですし、海外でも何かできたらいいなと思っています。今は将来に繋がるようなことをしたいと思っていて、英語も少し勉強しながら今できることをしています。

 

PROFILE 岡田結実さん

2000年生まれ。大阪府出身。 幼少期からジュニアモデルとして活躍し、17歳のときに映画で俳優デビュー。 2021年後期NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』へ出演を果たし、これまで8作品で主演を務めている。バラエティ番組や情報番組にも多数出演しており、計4本のレギュラー番組に出演中。

 

取材・文/松永怜 写真提供/岡田結実