2度の引退後に思うこと

馬淵優佳

── 「子どもたちにとっても意味のある2年間だった」、引退後のインタビューでお話していましたね。

 

馬淵さん:子どもたちも小さいながらに目標をもってくれるようになりました。私や夫の影響なのか泳ぐことが好きなんですが「世界水泳に出たい!」とも言うように。

 

── 感慨深いものがありますね。

 

馬淵さん:子どもにも「好きなことを自分の意思でやってほしい」とは前々から思っていたものの、そのよさみたいなものを教えることはすごく難しいと感じていました。

 

でも、子どもたちが「これがしたい、頑張る」とか前向きに話している姿を見て、自分が競技をやったことで、その背中で伝えられたのかな。それは競技に復帰して一番よかったことですね。

 

PROFILE 馬淵優佳さん

まぶち・ゆか。1995年生まれ。兵庫県宝塚市出身。水泳の飛び込み選手として数々の国際大会に出場する。2017年5月に水泳選手の瀬戸大也と結婚し、同年11月に引退した後はスポーツコメンテーターやタレントとして幅広く活躍。2人の子どもを出産し2021年末に現役に復帰。2024年の2月に引退した。

 

取材・文/平岡真汐 写真提供/馬淵優佳