ウソでも笑うと、悩みが消えていく
── 悲しい気持ちになったときにも、りんごちゃんはそんな自分を受け入れているのですか?
りんごちゃん:私、すごく単純なんです。「笑えてないな」と思ったときとか、ウソでも鏡に向かって笑ったり、けっこうやってみるんですよ。「今、めっちゃ口角落ちてる」と思ったら、「にーっ」と笑ってみるとか、声を出してウソ笑いしてみるとか。そうすると、「えーっ!私、何のことで悩んでたっけ」って思うくらい、気持ちが明るく変わってくるのを感じるんです。
── そうなんですね!(マネをして口角をグッと上げてみる)
りんごちゃん:いつも笑顔でいるのだって、些細なことなんですよ。でも、つい忘れちゃう。だから、ウソ笑いをすると、「ありがとうございます」や感謝の気持ちを思い出すんです。
例えば、何かイヤだなあって思うようなこともあったとして、そうなる前には、何かきっかけになる出来事がありますよね。「ああ、ずっと夢に見ていたお仕事があったなあ」なんて思い出すと、「どうして私、こんなことで悩んでいたんだろう」ってハッとするんです。
と言っても、私の日常だって、他の誰かと全然変わらない日々です。落ち込んで、いろいろ考えて、「あぁそうだ、感謝だった」って思い出す。そこから、じゃあどうすれば悩みを解決できるかを探っていって。いつもこの繰り返しです。
毎日生きること自体が挑戦だと思ってる
── 今、挑戦していることはありますか?
りんごちゃん:日々挑戦なんですよね。みなさんもそうでしょ?毎日生きていること自体が挑戦じゃないですか。
私にとっては、一つひとつの仕事が刺激的な挑戦だし、日々の中にもいろんな挑戦が散りばめられていて。たとえば「今日は昨日よりも早く起きよう」みたいなちょっとしたことだって、ある意味挑戦だと思うんですよね。
── 確かにそうですね。では、大きくても小さくてもいいので、これから挑戦したいことってありますか?
りんごちゃん:大きな話でいうと、ミュージカルをやってみたいんです。私は歌が好きで、ものまねも好きで、大きな声も出せるから、人から「ミュージカル合ってるんじゃない?」ってよく言われるんです。でも、なかなか勇気が出なくて…。
マネージャーさんにも、「私、ミュージカルがやりたいです!」ってはっきり言えない自分がいたりはするんですけど。(マネージャーさんが「しっかり聞こえてます、大丈夫ですよ」とひと言)。…はい(笑)。頑張ります。
PROFILE りんごちゃん
青森県生まれ。2019年にテレビ番組『ウチのガヤがすみません!』の出演をきっかけにブレイク。“ギャップ芸”という新しいものまねで、子どもからお年寄りまで幅広い層から愛されている。青森県十和田・奥入瀬観光大使としても活動中。
取材・文/高梨真紀 写真提供/りんごちゃん