「年を取るのが怖くなくなった」の声に

日々のなにげないつぶやきをXに投稿していくうちに、フォロワーがどんどん増えていきました。今では、フォロワー数が20万人以上。大崎さんが投稿すると、またたく間にコメントが入ります。なかでも印象的なのが、「年を取るのが怖くなくなった」、「勇気をもらえる」といったコメント。大崎さんのポジティブな言葉に、たくさんの人が勇気や元気をもらっている様子が伺えます。

 

「ごく普通に生きてきている私のつぶやきを読んでくれる人が世界中にいる。さらに、自分の言葉が誰かの心を明るくさせたり、ほっとさせたりできるなんてとても画期的です」

 

住む場所も年齢もバラバラな人たちとの交流は、嬉しくもあり生きる活力になっていきました。そのなかで大崎さんが心がけていることがあります。

 

「たくさんの人が見てくれているからといって、無理に合わせたりしません。さぼりたければさぼればいい。人生には余裕が必要です。誰にどう思われても気にしない、自分の思うままを表現する、それに尽きます」

 

そういったまっすぐで正直なありのままの自分を信頼しているからこそつむがれる言葉がたくさんの人の心に届きます。実際に、「スマホ依存症だっていい」、「今が幸せと思える自分が好き」、「毎日元気でいられることって、奇跡だと思う」など、ご自身の心情を表現した投稿が多くのフォロワーに支持されています。

 

その日の出来事を手帳に2~3行書くのが習慣で、なんと20年も続いているそう

いつ何があってもおかしくないのに、今が幸せと思える自分が好き

大崎さんの朝は太極拳からスタートします。自宅から歩いて15分、公園に集まって1時間ほど太極拳をして、終わったらさらに1時間かけて公園を散歩したり友人とおしゃべり。自宅に戻ったら、お気に入りのエスプレッソマシーンで濃いめのコーヒーを入れてゆっくりといただきます。

 

その時間がたまらなく好き、といいます。朝、目が覚めて、健康的に体を動かせたことに対する感謝の気持ちが、コーヒーの湯気と共に心にもじんわりあたたかく感じられます。そして午後は、Xを開いたり、ぼーっとしたり、昼寝をしたり、気ままに過ごす時間。

 

趣味の麻雀や健康太極拳、近所のスーパーへの買い物にも歩いて出かける。自分の足で歩いて、好きな場所へ行けることも健康でいられるからこそ。日々、健康であることに感謝する

「夕食どきになると、娘から電話がかかってきます。8時間近く時差があるなかで、私に合わせてちょうどいい時間にかけてくれます」

 

国際電話代を気にせずのおしゃべりも、パソコンの使い方を覚え、LINE アプリを使いこなせるようになったからこそ。離れて暮らしているから、毎日の数十分の会話ができることもありがたく感じることのひとつです。

 

花瓶を集めるのが趣味。お気に入りの花瓶を部屋のあちこちに飾り、季節の草花を飾ることで、心地いい空間ができあがっている