母親の事務所から3人だけの事務所に移り

── その後、お仕事に対する気持ちは変化していったのでしょうか?

 

IMALUさん:母親の個人事務所を抜けて、違う事務所に移籍したあたりからちょっとずつ変わっていったような気がします。母の事務所にはとてもお世話になったし、今でもいい関係は続いています。でも、自分がもっと好きなジャンルの仕事に集中していきたくなったんです。当時、母の事務所では自分の目指す働き方は難しかったので別の事務所を探し、たんです。2つ目の事務所はタレントが私だけ。あとは社長さんともうひとりスタッフがいるだけの3人で始めた小さな事務所でした。

 

そのあたりから、今まではマネージャーさん任せだった仕事にも、自分で意識して向き合うようになりました。次第に同じ番組にリピートで呼んでいただけるようになったり。何か話をする場面でも、素のままで話をした方が次も呼んでいただける率が高くなるのがわかって。そうした積み重ねが徐々に自信に繋がっていったんだと思います。

 

今は 2つ目の事務所の社長さんが東京を離れたため、3つ目の事務所にお世話になっています。紆余曲折を経て今は自分の好きなことができているし、自分のことが好きになったような気がします。

 

PROFILE  IMALUさん

1989年生まれ、東京都出身。語学を学ぶためカナダの高校へ留学し、帰国後はファッション誌でデビューを果たした。タレントとしてテレビやラジオ、イベント配信やMCとしても活躍。映画、音楽好き。2022年8月より東京と奄美大島の2拠点生活を開始。

 

取材・文/松永怜