自分の子どもに高校留学を勧められるか
── 充実した高校生活を過ごす中で、ホームシックになることはありましたか?
IMALUさん:学校に入って3か月くらい経ったときに、学校がストライキを起こしたんです。授業もないし、日本にも帰れないし、特にやることもない。休みを共にするような友だちもまだいなかったので、そのときはホームシックになりました。日本語を聞きたい!日本食が恋しい!って毎日思ってました。結局1か月程度でストライキは終わりましたが、先が見えない状況の中での海外生活は少々ツラかったです。
── カナダの高校ではいろいろな経験をされたと思いますが、この先、もしIMALUさんが親になって、IMALUさんの子どもが高校から海外留学したいと言ったら、どう思いますか?
IMALUさん:難しいですね…。自分にとっては人見知りも克服できたし、英語は日常会話に困らない程度には話せるようになったので、人生のターニングポイントになったのは確かです。あのときにあの環境にいられて本当によかったって思うんですけど、自分が母親になったらどうかなぁ。中学を卒業してすぐに3年間離れて暮らすのは想像がつかないですね。悩ましいです(笑)
今思えば母はよく行かせてくれたと思いますし、母にとってもかなり勇気がいることだったんじゃないかと思います。未来の話はわかりませんが(笑)、自分にとっては学生時代の経験が今も生きていると思っています。
PROFILE IMALUさん
1989年生まれ、東京都出身。語学を学ぶためカナダの高校へ留学し、帰国後はファッション誌でデビューを果たした。タレントとしてテレビやラジオ、イベント配信やMCとしても活躍。映画、音楽好き。2022年8月より東京と奄美大島の2拠点生活を開始。
取材・文/松永怜