新しいパパができることについて
── お子さんは、再婚についてなにか言ってましたか?
仁香さん:彼と出会ってから、新しいパパができてもいいよとは言ってくれてました。入籍前、彼がよく私の家に泊まりに来てたんですけど、子どもから急に「結婚している人が一緒に暮らすんでしょ?結婚もしてないのに一緒にいるのはおかしい。友だちになんていったらいいのかわからない。結婚しなよ」と言われたんです。
私の感覚では再婚して新しいお父さんができるほうが友だちに言いづらいんじゃないかと思っていました。でも、今は離婚や再婚をする家庭も多く、私が思うほど子どもは再婚に抵抗がなかったみたいです。彼と出会って約1年。子どものひと言に押されて、彼との再婚を決めました。
── お互いのご両親はどんな反応でしたか?
仁香さん:彼のご両親の反応が心配でしたが、ご両親はとても喜んでくれました。お義母さんは、息子がまだなにもできないのに結婚してくれてありがとうねと声をかけてくれました。逆に、私の両親は大反対。「どうせ結婚しないから彼と会う必要はない」と頑なでした。そんなとき、息子が自分の誕生日会を開いて、彼と私の両親を呼びたいと言って間を取り持ってくれたんです。両親は、彼と孫の様子を見て胸を打たれたらしく、だんだん歩み寄ってくれました。両親としては、娘である私はいいけど最後まで彼の将来のことを心配してくれていたようです。私もついこの間まで、彼からの交際申し込みを必死で断っていた立場なので、両親の気持ちはすごくわかります(笑)。
── お子さんのあと押しが大きかったんですね。
仁香さん:息子が彼との結婚に賛成してくれたことで、再婚に踏み切ることができました。もちろん彼のことを愛してるし、一緒にいたいけど、結婚という形でなくてもいいかなと思ってて。今、こうして彼と息子と3人家族でいられるのは、息子のおかげかなと思います。
PROFILE 仁香さん
1975年生まれ。東京都出身。18歳から雑誌『CanCam』の専属モデルとして活躍。美容、アパレルブランドのコンサルティング、商品開発などにも挑んでいる。
取材・文/間野由利子 画像提供/仁香