雑誌『CanCam』の専属モデルなど、活躍を続ける仁香さん。離婚を経てシングルマザーになるも、長男が小学5年生のときに16歳年下の男性と再婚を決意しました。(全3回中の2回)

年上の子持ちには近づかない方がいい

── 結婚、離婚を経てシングルマザーとなったそうですね。

 

仁香さん:私が39歳、子どもが小学1年生の時に離婚しました。当時は子どものお稽古の送迎やアパレルブランドの経営、雑誌『STORY』のモデルをしていて。さらに、ウォーキングアドバイザーの資格をとって活動も始めたこともあり、仕事と子育てで寝る暇がないくらい忙しかったです。

 

── 子育てを手伝ってくれる人はまわりにいましたか?

 

仁香さん:幸いなことに私の実家が都内にあり、両親が子育てをサポートしてくれていました。離婚した後も実家のすぐ近くに住んでいたので、そこはちょっと助かりましたね。

 

── お子さんが小学5年生になったとき、16歳年下の男性と再婚されます。どのような出会いだったんですか?

 

仁香さん:息子が野球の合宿で留守だった日、友だちに誘われてイベントに参加したんです。そこに参加して、声をかけてくれたのが今の夫です。彼は私のことを知ってくれていて、連絡先を交換したあと毎日、積極的にアプローチしてくれたんです。

 

出会った当時、私は42歳で彼は26歳。最初は詐欺事件にでも巻き込まれてるんじゃないかと思うほど、彼の気持ちを疑ってました(笑)。彼に惹かれる気持ちはあったものの、つき合ったとしても彼の将来が心配でした。彼には「年上のシングルマザーに近寄らない方がいい。もっと年齢が近い女性とつき合った方がいい」と何度も言ってたんですけど、彼は年齢は関係ないと言ってくれて。周りの友だちからも「とりあえず1回試しでつき合ってみたら?」と言われて、最終的にはつき合うことになりました。

再婚まで望んでいなかった

家族3人で

── 息子さんには、どのように紹介したのでしょうか。

 

仁香さん:彼がサーフィンをやっていたので、サーフィンを教えてくれる先生がいるけど、習ってみる?と言って3人で会う機会を作りました。元々、私は子どもを男性に会わせるのは慎重になっていて、彼と会う時は子どもを実家に預けていたんです。でも、彼が「せっかくだから連れておいでよ」と言ってくれたんです。彼と息子が会ったら、息子が彼にすごくなついて、初対面なのに気づけば海で6時間も彼と一緒に遊んでいたんです。そこから少しずつ彼と子どもと3人で会うようになりました。

 

── おつき合いされていくなかで、彼への気持ちはどう変化したのでしょうか?

 

仁香さん:純粋なところや、愛情をもって子どもと関わってくれている姿を見ているうちに、どんどん彼に惹かれていきました。年齢差は16歳ですが、年齢に関係なく大切なのは人間性だと思うようになり、リスペクトの気持ちが生まれてきました。

 

── 再婚についてはどう考えていたんですか?

 

仁香さん:私は再婚までは考えてなくて、つき合っているだけでいいと思ってたんです。1回離婚して、また再婚となるとやっぱり躊躇します。自分でも働いているから生活に困っているわけでもない。それに正直、もう失敗したくない気持ちもあったので。でも彼はつき合う=結婚と考えていて、私と子どもと3人で家族になりたいと言ってくれたんです。

 

再婚するなら子どもが思春期に入る前か、成人してからか、どちらかなと考えました。でも、この先彼と子どもと3人でいて、思春期に差し掛かってきたところで結婚の可能性が出てくるなら今、籍を入れたほうがいいかもと考えるようになったんです。