ANZEN漫才あらぽんこと荒木さんの妻・嫁ぽんさん。高校時代に出会った夫と13年の交際を経て2017年に結婚しました。出会いから19年…夫に対して今、何を思うのか。(全3回中の1回)
花火大会での人違いが出会いのきっかけに
── 旦那さんとは、どのように出会ったのでしょうか?
嫁ぽんさん:出会いは人違いでした。高校3年生のときに友達と花火大会に行って、花火が終わって土手沿いを歩いていたら、私と友達の共通の知り合いに似ている人がいたんです。友達が追いかけて声を掛けてみたら、まさかの人違いでした。恥ずかしくてすぐにその場から逃げ出したかったのですが、人混みがすごくて逃げられず。そのままなぜか人違いした相手と意気投合して、一緒に駅まで歩きました。その人違いした人と一緒にいたのがあらぽんです。
── 夏の思い出というか。旦那さんの印象は覚えていますか?
嫁ぽんさん:そこにいたの…?っていうくらい印象が薄いんですけど(笑)。ただ、なんとなく優しそうな人だなって思った記憶はあります。あらぽんは人見知りが激しいので、初めて会った日はほとんど会話しなかった気がします。
その後、日を改めて4人で集まることになって、出会いから1か月後にあらぽんと付き合うようになりました。
── 旦那さんは、まだテレビに出る前ですか?
嫁ぽんさん:全然ぜんぜん...!当時、あらぽんは19歳で中華料理屋さんでバイトをしながら、夜は芸人さんのライブの手伝いをしていたと思います。
── 旦那さんのどんなところに惹かれましたか?
嫁ぽんさん:まだ付き合い始めた頃かな、私の家庭の事情で家を引っ越したんです。家と学校が遠くなって、学校もだんだんと面倒に感じてサボり癖がつき、いよいよ単位が危なくなってきたときに、あらぽんが家と学校の送り迎えをしてくれるようになりました。
あらぽんから毎朝電話が掛かってきて、「準備できた?家の前に着いたから、準備して早く学校に行こう」と言われるので、眠くても有無を言わさず布団から出なきゃいけない感じで(笑)。朝はあらぽんと一緒に学校に行って、学校が終わるとあらぽんが門のところで待っている、そんな生活が3、4か月程続きました。自分のことを何より気にしてくれているのが嬉しかったし、あらぽんのおかげで高校を卒業できました。今でもあの頃の優しさは変わってないですね。
約20年の付き合いに思うこと
── その後もお付き合いが続き、2017年に結婚されました。13年交際されて、結婚を決めたタイミングはなんだったのでしょうか?
嫁ぽんさん: 27歳になった頃、あと3年経ったら30歳だと実感したんです。今思えばそこまで年齢にこだわらなくてもよかったのですが、あの頃、30歳ってちょっと考える年齢だったというか。当時、私はアパレルの仕事を、あらぽんは芸人の仕事を頑張っていましたが、そのあたりからやっと将来の話をするようになりました。この先、結婚の予定がないなら早めに言ってねと何度か伝えつつ、30歳の誕生日にプロポーズされました。
── 2020年には娘さんが誕生しました。家庭での家事分担などはどうされていますか?
嫁ぽんさん:半分半分で、気づいた方がやっています。
あらぽんが洗濯をするときは、洗濯物を干して畳むところまでやってくれるので、私が畳んだ服をタンスに閉まっています。料理も手際よく作ってくれますし、掃除もマメです。常にフローリングワイパーで床掃除をしてくれるので助かります。あらぽんが家事をすごくやってくれるので、「自分ばっかり!」とは思わないですね。逆にやらせすぎちゃって、私もやんなきゃ、やんなきゃっ!て思うことの方が多いです。
── 出会いから数えると、約20年の付き合いになるそうですが、旦那さんとの生活は「ANZEN」だったと思いますか?
嫁ぽんさん:そうですね、「ANZEN」だったと思います!。今でもくだらないことで喧嘩しますけど、やっぱりいつも楽しいですね。あらぽんは私にとって居て当たり前の人。この先もずっと一緒に人生を歩む人だと思っています。
PROFILE 嫁ぽんさん
お笑い芸人・ANZEN漫才あらぽんの妻。嫁ぽんの愛称でアメブロでクスッと笑える話など、あらぽんちの日常を発信している。
取材・文/松永怜