1年間で20kgの減量を果たしたにーよんさん。5児の母として多忙を極めるなかでのダイエット成功は、経済力だけでなく自分との対話力アップにもつながったと話します。

「寛容すぎるほど寛容で天然」な母はありがたい存在

── 27歳で第一子を出産してから10年間、5人の子どもを妊娠するたびに、体重が増え続けてしまったというにーよんさん。一念発起して、見事ダイエットに成功されました。ご家族や周囲の方の反応はいかがでしたか。

 

にーよんさん:近所の人に3か月ぶりに会ったら、私だと気づいてもらえませんでした。ダイエット開始から10kgちょっと痩せていた頃で、近所で一躍有名になりました。

 

子どもたちは毎日見ているせいか驚きはないのですが、お腹を触るのが好きだった子がひとりいて、「お母さんのお腹がなくなっちゃった」と寂しがりました。子どもを抱くとき、お腹のふくらみの上に乗せていたので、私も不便になりました(笑)。

 

子どもたちはときどきダイエット前の写真を見て「お母さん、こんなに太っていたんだね」と笑っています。

 

── 簡単に完了する「食べる」という行為の積み重ねで太る現象を“サクセス太り”と命名したり、痩せることを“脂肪をちぎり捨てる”と言い換えたり、インパクトのある表現がにーよんさんの魅力のひとつです。

 

にーよんさん:私は語彙力がなく、頭に浮かんだことを感覚的に伝えようとするところがあるので、ああした表現になりました。「痩せたい」というより、「脂肪をちぎり捨てたい!」という感じだったんです。

 

料理をするときもその場その場で味つけをしているので、同じ料理は二度とできないタイプ。やっぱり、感覚が優先ですね。

 

── 先日Instagramに投稿したお母さまについての投稿は、これまでのダイエットとは違う内容でほっこりしました。

 

にーよんさん:73歳になる母は、昔から寛容すぎるほど寛容で、ちょっと天然なんです。

 

高校時代、私が夜、家を抜け出して遊びに行っても、叱るどころか「自転車は危ないからバイクに乗りなさい」とバイクを買ってきてくれるような母なので、何をしても頭ごなしに「ダメ」と言われたことはないですね。「何をしてもいいけど、人に頼らずにやりなさい」と言いながら、今も5人の子育てを手伝ってくれます。

 

私を含めて四姉妹を育てただけあって子どもと遊ぶのが上手で、2歳の子といちばん気が合うみたいです。ありがたいですね。

 

ちょっと天然な母は、子どもと遊ぶのが上手

「食べたい!」衝動は、自分を肯定することで解消

── 今もダイエットは続いていると思いますが、「どうしても食べたい!」という衝動にかられることはないですか。

 

にーよんさん:もちろんありますよ。2~3kgのリバウンドはしょっちゅうだし、「どうしてもお菓子が食べたい!」と思うこともあります。

 

そういうときは、「じゃあ、何を食べようか」と考えるようにしています。「食べるか食べないか」の二択しかないと、絶対に「食べる」ほうを選んでしまうから、挫折しやすいんですよね。

 

そういうときのために、高たんぱくのヨーグルトや煮卵など、すぐに食べられるヘルシーな食べ物を冷蔵庫に常備しています。どうしてもコンビニでスイーツを買いたいなら、「200キロカロリーまで」と量のルールを決めておくと、挫折しにくいです。

 

あとは、脳内で自分と対話をします。「何か食べたいんですけど!」と訴える自分に、「食べるならこれにしたら」と提案したり、時には厳しく「水を飲んで寝ろ!」と喝を入れたり。

 

子どもが夕食前に「おやつ食べたい」と言ってきたら、「ごはんの後にしたら」と声をかけますよね。子育てをしていると、自分に声をかけることってなかなかないんですけど、自分にも同じようにしてあげる。声をかけることで、子どもと同じように自分も成長していけるんじゃないかと思います。

 

5児の出産で産後太りが定着してしまっていた頃のにーよんさん

── 育児や仕事に追われていると、自分のことは後回しになりがちですね。自分と対話することで、自己肯定感も上がりそうです。

 

にーよんさん:そうなんです。太っていた頃、私は「自分は意志が弱い、ダメだ」と思っていたのですが、今は「5人の子どもを育てながらよく頑張っていたな」と思えるようになりました。

 

当時は部屋が散らかっていたのに、ダイエットを続けていたらきれいに保てるようになりました。自分と対話をすることで、「いやだな、やりたくないな」という気分をコントロールする方法が身についたんだと思います。家事を「明日の自分へのプレゼント」と考えられるようになったんですよね。

 

子どもたちにも自分にも、感情的になるのではなくて、冷静に声をかけられるようになったと思います。

 

── ダイエットをきっかけに、仕事を辞めて独立するという目標も実現されました。今後の目標はありますか。

 

にーよんさん:Instagramで自分のダイエットを発信したことで、書籍を出版できて、取材を受けたり雑誌の撮影で東京へ行ったり…普通の主婦だった頃には考えられなかったようなことばかりで、自分でもまだ信じられないんです。

 

なので、今後の目標みたいなものはなくて。とにかく今はいただけるお仕事に一生懸命向き合っていきたいです。しいて言えば海外へ行ったことがないので、いつか海外旅行をしてみたいですね。

 

でもまずは、これからますますかかる5人の子どもの教育費をしっかり稼がないと。これからも自分で自分を応援しながら頑張ります。

 

自分との対話によってダイエットを成功させた

 

PROFILE にーよんさん

4男1女の母。Instagramで100日間のダイエットを公開して成功し、反響を呼ぶ。著書に『ダイエット母さん、20kgの脂肪をちぎり捨ててみた。』(KADOKAWA)。Instagramのアカウントは@sango_diet24。

 

取材・文/林優子 画像提供/にーよん