テレビ朝日のアナウンサーからフリーに転身し5年目を迎える宇賀なつみさん。「今がいちばん自由」と話す宇賀さんに気持ちの変化について伺いました。(全2回中の1回目)
小学生から続けている日記
── フリー転身後、出版のオファーが相次いでいたそうですね。
宇賀さん:本はずっと書きたかったんです。フリーランスになってからの目標でもありました。でもフリーになってすぐ書いてもテレビ朝日での経験しか書けないなと思って。3年間待っていただいて、ようやく出すことができました。
小学校5年生からずっと日記を書き続けていたので、それを振り返って整理しました。当時、祖母にサンリオの手帳を買ってもらったんですが、小学生の頃ってたいした予定もないので全然埋まらないんですよね。それが悲しくて、1日2、3行ずつ日記を書き始めました。今日はピアノ、今日は誰と遊んだ、宿題があまりできなくて怒られた、とか(笑)。それが癖になって、中高生になると毎日ぎっしり書くようになりました。
── 小学生からとは、すごいですね。
宇賀さん:よほどのことがない限り、毎日続けていました。寝る前の歯磨きのように習慣になって、社会人になってからは1日1ページ。どこに行ったとか、見た映画や読んだ本の感想とかも書いています。
── 日記を書き続ける理由はなんでしょう。
宇賀さん:人って忘れちゃうんですよね。自分がどこにいたかは覚えていても、そのときの気持ちは忘れてしまう。もったいないから書いておこうと思って。日記は、本を書くにあたって貴重な資料になりました。
書くことはずっと大好きで、家でも小学生の頃に「なっちゃん新聞」なんていうものを作って、家族に見てもらっていました。言葉で何かを伝えることはずっと好きでしたね。