SNSでお菓子のレシピを日々配信している、のこ(@nokodiary)さんが、試行錯誤の末にたどり着いた「ふわふわもこもこの抹茶シフォンケーキ」のレシピを公開し話題になっています。Twitterを中心に話題を集める一品には、「素敵なレシピをありがとう」「ちゃんと膨らんだ」など、レシピに挑戦した方から多くの反響が集まっています。
何度も試行錯誤してようやく辿り着いた
シフォンケーキといえば、ふわふわしっとりの食感がやみつきになる人気のスイーツ。しかし、いざ作ってみようと思っても、膨らまなかったりパサついてしまったりと、失敗が多いスイーツでもあります。
ふわふわのシフォンケーキを思う存分味わいたいけど、自分で作るのは難しいと諦めてしまう方も多いでしょう。
のこさんも何度もトライしては失敗を繰り返し、試行錯誤を重ねてようやく「究極のシフォンケーキ」に辿り着いたそうです。
まずは卵黄生地づくりから
のこさんのシフォンケーキは、卵黄生地作りからスタートします。手順は次の通り。
- 卵黄と卵白それぞれのボウルに分ける
- 卵黄のボウルに砂糖を入れて混ぜる
- さらに太白ごま油を入れてよく混ぜる
- 豆乳とお湯をブレンドしたものを混ぜる
ここでポイントなのが、最後の豆乳とお湯の両方をいれること!豆乳はもっちり&コクを出し、お湯はしっとり&柔らかさを出してくれるそうです。
また、豆乳とお湯は50:20の割合がおすすめ。抹茶は水分をたくさん吸うため、プレーンのシフォンケーキより水分を多めに入れるのがポイントだそう。のこさんの公開されているレシピは、地道な調節を重ね、失敗しづらい絶妙なバランスになっているとのことです。
この黄金比によって、弾力感がありながらしっとりとろけるような食感が楽しめると、語ってくれました。
失敗しないメレンゲづくりには4つのコツがある
卵黄生地ができたら、続いてはメレンゲ作り。以下の4つのポイントをおさえることで、失敗しづらいメレンゲが作れるそうです。
- 卵白は冷凍室でキンキンに冷やしておく
- 卵白にレモン汁(小さじ1程度)を加える
- 卵白に加えるグラニュー糖にコーンスターチを混ぜておく
- 卵白を乾燥させて、粉末状にした「乾燥卵白」を混ぜる
「4つのポイントをすべて実践するのが難しければ、自分ができそうなものを選んで作るだけでも、ぐんと失敗しにくくなりますよ」とコメントを添えて、教えてくれました。
メレンゲを冷やしたり卵白にレモン汁を加えたりするのは、誰でもできそうですね。
型に流し込むときの注意点
卵黄生地とメレンゲを合わせるときは、泡を潰さないよう、ふんわりと混ぜることがポイント。混ぜすぎてしまうと、泡が潰れて膨らみが悪くなるとのことです。
また流し込むときは型を回しながら、竹串でクルクルとすることで均等に仕上がるそう。最後に型を持ち上げて落とし、型の下にたまった空気を抜いていきます。
あとは170度に予熱したオーブンで30分焼いたら完成!ふんわり焼きあがったシフォンケーキをビンに通して逆さまにし、完全に冷えるまで放置することで、ふわふわしっとりの、のこさんオリジナルシフォンケーキができ上がります。
卵白が余ったときに作りたい絶品スイーツ
のこさんにどんなシーンにおすすめのスイーツなのかを尋ねたところ、「料理やお菓子づくりで卵白が余ったときが作りどき」と教えてくれました。
たしかに卵黄だけ必要なメニューだと、卵白ってあまりがちで消費に困りますよね。特にのこさんのシフォンケーキは、卵白が少し多めに入っているので、余った卵白をたっぷり使えるのもポイントだそうです!
のこさんの抹茶シフォンケーキ投稿に対し、「今まででいちばん美味しい」「初めて成功しました」など、レシピに挑戦した人たちからコメントや実際に作った画像が毎日のように届くとのこと。本当に失敗しづらいシフォンケーキであることがわかりますね。
また、のこさん自身もここまでの反響になるとは予測していなかったようで「自分の努力が報われた感じがします」とコメント。
「このシフォンを食べてもらうと、「お店のより美味しい!!」とみんな自然と笑顔になってくれます。ぜひ、このシフォンを大切な人たちと囲んで、幸せな時間をさらに幸せに…かんじてくれたらなぁ、と思います。
またこのレシピは、すごい長い時間をかけてできたもので、私の研究結果のすべてであり、1年以上前からいろいろな方に『レシピを教えてください』と言われていました。でも、みんなに成功してもらうために、丁寧なレシピを書きたくて、公開までにかなりの時間がかかってしまったんです。私のなかで『世界一』のこのシフォンケーキです」
と、最後に語ってくれました。のこさんのTwitterではレシピだけでなく、ワンポイントアドバイスなども投稿されていますので、研究に研究が重ねられた究極の抹茶シフォンケーキをぜひ一度作ってみてくださいね!
取材・文/北崎早希