昨年末からアメリカ・ロサンゼルスで生活をスタートさせたタレントの風見しんごさん。還暦を機に英語の学び直しをするためだといいますが、「まだまだ留学なんてかっこいいものではない」と話します。現在の生活について伺いました。

英語の前に学ぶべきことがある

── 渡米を決めた理由はなんですか。

 

風見さん:還暦を迎えて、人生のひと区切りではないですが、これからの楽しみや目標を持っていきたいなと思って。英語が話せるようになったら、より多くの方と意思の疎通ができるようになるので、もっと楽しいだろうなと思ったんです。すでに妻と娘は現地で生活していたので、家族で一緒に暮らすことも目的ですね。

 

風見しんごさん
昨年末から生活を送っているロサンゼルスのビーチで愛犬のムーと散歩をする風見さん。空と海の青がまぶしい!

── 実際に生活を始めてみていかがですか。

 

風見さん:渡米して1か月半くらい(取材当時)ですが、まだ向こうに腰が落ち着いた感じはなくて。でもこれまでの人生でいちばん長い間、アメリカにいます。海外でお仕事をしたときも長くて3週間くらい。ありがたいことに、デビューしてから還暦を迎えるまでずっとレギュラー番組を持たせてもらっていましたので、仕事以外で長い期間、海外に行くことはありませんでした。

 

── 英語の勉強も始められたのでしょうか。

 

風見さん:渡米される方はある程度、準備していくんだと思うんですが、僕はまったく対策をしていなくて。実際に行ってみて、英語の前にしなきゃいけないことがたくさんあると気づきました。

 

単位がまったく違うんです。センチではなく、インチ。スピードはキロではなく、マイル。気温も、摂氏ではなく華氏。天気予報で今日は70度ですって言われても「なんのこっちゃ?」ですよ(笑)。

 

お店に行ってお肉を買うにも、重さはポンド。お店の方に「何ポンド欲しいの?」と聞かれて分からなくて、適当に「1ポンド」と答えたら塊の肉を渡されました。

 

1ポンドは約450グラム、1マイルは約1.6キロ。摂氏と華氏はこうとか、そういう感覚を入れて慣れないと、と思っています。

 

── 生活するとなると大切なことですね。

 

風見さん:今はそもそも数字から見て取れる感覚がわからないので、単語や文法の前に覚えなくてはならないことがたくさんあるなと感じています。まだまだ珍道中の始まりのような感じです。ニュースではカッコよく、「風見しんご、留学」と書いてくださいますが、まだまだそこまで及ばない状態です。でもよく考えたらこれも学びですね。