SNSの総フォロワー数23万人越え「パパ目線の育児漫画が新鮮でおもしろい」と話題のゆーぱぱさん(@yuupapa.ikuji04)。家族円満の微笑ましいエピソードであふれる一方、小学校2年生と保育園の年少さんになる娘たちの素直すぎる言動にドキッとすることもあるようで…。そんなときの本音を聞きました。

娘の素直すぎる対応は「おもしろい」と見守っています

漫画のなかでは、「パパだーいすき!」と言った後に、「でもちょっと飽きた」と突き放されたり、勉強を隣で教えているのに、「ママ教えて〜」とパパの存在を消されてしまったり…、愛する娘たちに悪気なくあしらわれてしまうゆーぱぱさんの様子が描かれています。

 

このときのゆーぱぱさんの絶望顔に、かわいそうだけど笑ってしまう!と、SNSのコメント欄は大盛り上がり!とはいえパパ本人はさぞかしショックを受けているのかと思いきや、そんなことはないようで…?

 

ゆーぱぱさん
「パパだーいすき でも…ちょっと飽きた」娘さんのひと言で絶望顔になるゆーぱぱさん

── このときの、ゆーぱぱさんの率直なお気持ちを教えてください。

 

ゆーぱぱさん:漫画だけ見るとすごく娘たちに冷たくされているように思うかもしれませんが、実際は仲よく和気あいあいと過ごしているのでご安心ください(笑)。実際のところは娘たちの大人びた発言がおもしろくて笑っていることが多いです。

 

宿題をやっていて、隣に僕がいるのに「ママ教えて〜」と長女が言ったときは、戦力外通告かと思って軽くショックを受けましたが、国語はパパ、算数はママと役割を決めていたそうです。とはいえ、ママがしっかり者タイプなので、ママのほうが娘たちに頼られているのは確かなのですが…(笑)。

 

ゆーぱぱさん
「え…」隣にいるゆーぱぱさんではなくママに宿題を「教えて〜」と言う娘さん

会社では「パブロフの犬みたい」って

── 漫画では家事や育児も率先しておこなっている様子が伺えますが、家事分担などは決めていますか?

 

ゆーぱぱさん:共働きなので、家事や育児の分担はあえて明確に割り振らず、お互いの仕事の状況に合わせてバランスをとっています。

 

もともとは片道2時間かけて会社に通勤していたのですが、コロナ禍の影響によって会社の勤務体系が変わり、在宅に切り替わったことでプライベートの時間が増え、より積極的に育児をすることができるようになりました。

 

── ゆーぱぱさんにとって、家事や育児をするのはごく当たり前のことで、育児を手伝うという感覚はないように感じます。

 

ゆーぱぱさん:会社の先輩には、「いつも反射的に動いてくれて、パブロフの犬みたいだよね」なんて言われたりするので、もしかしたら家でもそうなのかもしれません(笑)。

その育児は独りよがりになっていないか

── 遊び心のあるパパだと、体を使った遊びを積極的に取り入れたりしますが、ゆーぱぱさんはどうでしょうか。私の周りに脅かしやくすぐりでコミュニケーションをとるパパがいて、一見楽しそうなのですが、子どもの本音はどうなんだろうと思ってしまったことがありました。

 

ゆーぱぱさん:僕の周りにそういったパパはいませんが、それは確かに子どもが喜んでいるかはわかりませんね。

 

そういう遊びって大人は子どものわかりやすい反応があるからやると思うんですけど、子どもがある程度大きくなってからは配慮が必要かも。

 

子どもをあやすときの「高い高い」や「こちょこちょする」といった遊びも、その視点が必要かもしれません。

 

──「高い高い」や「こちょこちょする」にまでは考えがおよびませんでした。確かに同じことが言えますね。自分の育児が子どもにフィットしているか常に模索する姿勢が素晴らしいです。

 

ゆーぱぱさん:いえいえ…。娘たちはどんどん成長していきますし、今だったら、パズルやゲームかな、娘たちの興味にあわせていろいろ一緒に楽しめたらいいなと思います。

かっこいいパパでいられるように

── 娘を持つ男親として、何か意識していることはありますか?

 

ゆーぱぱさん:う〜ん。あえて言うなら距離感でしょうか。娘たちが大きくなるにつれて父親との距離感が出てくるのはあたり前のことだと思うので、多少のさみしさはありつつも、無理に距離を縮めようとしないようにしています。

 

たとえば漫画でも描いたのですが、家ではまだまだパパっ子な次女も、保育園に行くと急にそっけなくなることがあるのですが、それは娘が成長している証ととらえることもできるので、娘の気持ちを尊重してそっとするようにしています。

 

── 娘さんたちがもう少し大きくなって思春期になると、さらにパパは距離感に悩むことも多そうです。

 

ゆーぱぱさん:娘たちが思春期になったらどうなるのかな?と想像することもありますね。会社の上司に娘さんの話を聞くと、「お父さんくさい」と言われてショックを受けたなどという話も聞くので、今から少しドキドキしています(笑)。

 

いつかそういうときが来るのが自然なことだとは思いますが、できるだけ身だしなみは整えて、かっこいいパパでいられるように努力していきたいですね。

 

PROFILE ゆーぱぱさん

小学2年生と幼稚園年少の娘をもつ2児のパパ。現在はフル在宅ワークで会社員をしながら、子育てにも奮闘中。パパ目線で描いた育児漫画が話題を呼び、育児漫画のweb連載を持つなど、漫画家としても活躍の場を広げている。Instagram @yuupapa.ikuji04 Twitter @too6mi

 

取材・文/上野真依 イラスト提供/ゆーぱぱ