大ヒットアニメシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」を歌う高橋洋子さん。高橋さんには、現在イギリスの大学に通う娘さんがいます。中学時代ひどいいじめにあったという娘さんに、高橋さんは当時どのように接したのか。子育てを振り返ってもらいました。(全4回中の4回)

いじめに落ち込む娘と作戦会議

── 現在、大学生の娘さんは海外にいらっしゃるとのこと。入学手続きなども自分でされたそうで自立している印象ですが、中学時代はひどいいじめを受けていたそうですね。

 

高橋さん:中学校のころ、娘がひどいいじめに遭遇したことがありました。「行きたくないなら無理しなくていいよ」と言ったら、「行かなかったら自分が負けたことになる」と歯を食いしばって泣きながら通学していたんです。お弁当もトイレで食べていたらしく、ご飯をいつも残していて。それを見るたび、ものすごく胸が痛みましたね。

 

親の私にできることといったら、とにかく娘の話を聞いて、気持ちに寄り添うこと。毎朝、学校の近くの駅まで一緒に行き、帰りも駅で待ち合わせをして帰りました。夜は、2人で作戦会議です。

 

── 作戦会議というのは…?

 

高橋さん:「ママ、私は何がいけなかったんだろう…」と気落ちする娘に、「できることを一つひとつやっていこう。ひとつの見方に偏らず、多角的な目線で見て、その真ん中にいるようにすれば、きっと力が発揮できるはずだから」と伝えました。

 

結局娘は、勉強で見返すことを決意し、そこから猛勉強。いじめの環境から抜け出すことができました。

 

娘とは、今でも当時の話をするのですが、「ママ、あのときは楽しかったね!私、すごく幸せだったんだよ」と声を弾ませて言うんですね。

 

高橋洋子さん
美人親子!試練を乗り越えた母娘の素敵な一枚