「そばにいるよ」が伝わればいい

「喪の作業」のどの段階にいるかによって、求められるケアは変わってきます。とても繊細なことですから、専門家の関わりが必要なケースもあります。ですから相談者さんは無理に励まそうとしなくていいと思います。

 

「わたしはあなたの味方だよ」「そばにいるからね」ということが伝わっていれば、それだけで十分です。あなたの安全な場所として私がいる、必要なときにそばにいる、手の届くところに私はいる、というスタンスでいいのではないかなと思います。

 

そのことをこんな言葉で伝えると、相手はうれしいかもしれません。

 

「何か話したくなったらいつでも話してOKだよ」
「いつでも話聞くからね」

 

ただ、伝えるのは「たまに」で大丈夫です。何度もしつこくならないよう、距離感に注意してくださいね。そして腫れものに触れるような感覚は不要です。過剰な気づかいはせず、これまで通り振る舞っていいと思います。「きのうあのドラマ観た?」「あれハマるよねー」など、“普通の会話”をすることが気晴らしになることもあります。