民生と似ているところ・似てないところ
── 過去のインタビューでは、民生役について「別人格の誰かを演じるというよりかは、自分に近いところでやるように」していると話しています。ご自身の性格と民生のキャラクターは、似ていますか？
濱津さん：意外と行動力があるところは、似ていますかね。思い立ってフラッとどこかに行くとか、自分もする方なので。
『絶メシロード』は最初からアテ書き（演じる役者を想定し、脚本を書くこと）していただいているので、わりと自然に演じられるところがあります。
── 普段、抑圧されたり、翻弄されたりする役が多い印象です。民生もオドオドするし、巻き込まれて振り回される…。今回も白竜さん演じる鮫島の見た目にビクつき、振り回されますが、そういう点はどうですか？
濱津さん：巻き込まれる機会は、あまりないですね。意外と自分ははっきり言うほうですし、そのあたりは、ちょっと違うかもしれない。民生はシリーズの最初「この店、大丈夫かな…」と店に入るのを躊躇しますけど、むしろ逆。
初めての店にも普通に入って行きますし、まさに“絶メシ”な店のほうが好きなので、見つけたら「よっしゃ！」という感じで、グイグイ前のめりに入るタイプです。
でも、よっぽど。たとえばスナックとか中がまったく見えなくて、雰囲気が読めない店はちょっと…。店の前を二往復ぐらいしちゃうことがありますね（笑）。
── シリーズを重ねて、民生への愛着などは？
濱津さん：毎回「また、あの役がやれるんだ」と、嬉しくなります。それに別の現場でも「『絶メシ』、またやらないの？」って、言ってもらうことが多いんですよ。
── 妻・佳苗役の酒井若菜さんが「濱津さんの愛くるしさに癒やされる」と言っているようですが、酒井さんとの距離感は縮まっているのでしょうか？
濱津さん：自分では、そういうつもりでいるのですが…。どうなんでしょうね？（笑）
