ミス・ユニバース世界大会で準グランプリを受賞し、モデルをはじめ幅広く活躍している知花くららさん。2019年から社会人で学び直しをはじめ、仕事や子育てと両立しながら大学を卒業し、昨年二級建築士にも合格しました。学業が落ち着いた今、ようやく人並みの生活ができるようになったという移住先での暮らしについて伺いました。
手を伸ばせば海が
── 都内から海辺の町に引っ越されたそうですね。
知花さん:夫と私はどちらも船舶免許を持っているくらい、海が好きで。いちばんの理由は子どもを自然の近くでのびのびと育てたかったことです。5〜6年前から週末のたびに訪れていた場所で、環境についても知ったうえでの移住でした。生まれ育ったふるさとの沖縄の環境に近いことも移住の決め手になったと思います。
── 海の魅力はなんでしょう。
知花さん:波の音が恋しくなることがあるんです。海が近いとネジが緩む感じといいますか、好きなときに浜に降りて、貝殻を拾ったり、子どもたちを遊ばせたり。手を伸ばせばそこに海がある環境です。
海が世界に繋がっているのも好きなところで、「世界は広いんだ」と思うことが心の糧にもなっています。
── 移住で大変なことはありましたか。
知花さん:移住のスタートが次女の出産後で、病院からの帰り道にまっすぐこちらに来たんです。国家資格の試験勉強もしていたので、最初はご近所づきあいをする余裕もなく、孤独を感じていました。
自然が近いぶん、都会と比べたら不便なこともあります。スーパーにも車で行きますし、コンビニも遠い。でも今ではもう慣れて、国家試験にも受かったので、最近ようやく人並みの生活が送れるようになった気がします。人生初のママ友もできました!
── 移住先でのママ友付き合いとはどんな感じなのでしょうか。
知花さん:知人のご家族から紹介していただいた方なのですが、一緒にBBQをすることもありますし、いい距離感で仲良くさせてもらっています。この環境で繋がる人の輪は、自然体でカジュアル。子どもたちも年齢が近いので一緒に遊んだり、夕方に「お肉焼いてるけど、食べにくる?」って声をかけたり。
── 素敵な関係ですね!
知花さん:おかげさまで楽しく過ごしています。東京にいたときは、同じマンションの方とすれ違っても会釈だけという感じで。こっちだと会えば立ち話をして。海外での滞在を思わせるような生活だと思います。最初は大変でしたけど、今は本当に移住してよかったと思っています。