大人が抱えやすいモヤモヤについて、臨床心理士の八木経弥さんにお話を伺いました。今回は、子どもが中学受験に心配し、立ち直れないと悩む女性の相談にお答えします。
【Q】子どもが受験失敗。私が立ち直れない…
今年、小6の息子が中学受験にチャレンジしました。本人は、ずっと第一志望の学校を目指して頑張ってきたのですが、残念ながら結果は不合格。親子で話し合った結果、抑えで受けていた学校に進学することになりました。
第一志望に合格するのは、4人に1人と聞いていましたが、過去問の出来も悪くはなかったので、本当にギリギリの結果だったと思います。そう思うと、悔しさがますます募り、なかなか立ち直れません。
子どももショックを受けていますが、私のショックも相当でした。正直、どのように子どもに接していいかわかりません。この気持ち、どうしたらよいでしょうか。
子どもが主役!頑張ったのは子ども本人
ひとまず中学受験、おつかれさまでした。親の関わりが大きいと言われる中学受験。親子二人三脚の日々は本当に大変だったと思います。お子さんと頑張ってこられたことがよく伝わります。
ただ、ご相談内容にお子さんの姿が見えてこないのが気になります。実際に勉強して受験に挑むのは子ども自身です。「ショックを受けている子どもへの対応に悩む」というのでしたら分かりますが、お母さん自身が「ショックで悔しいから子どもにどう接したらいいか分からない」と悩むことに、ちょっと違和感を覚えました。
頑張って勉強して不合格だった主役は子どもです。誰よりもショックを受けているはず。そこをまず分かってあげてほしいです。