責めてはダメ!自己肯定感をつぶさないで

もしお母さんが子どもに対し、落胆したり、責めたりする言葉や態度を向けていたとたら…。子どもは親のようすを敏感に感じとります。「結局、自分はダメな子なんだ」「お母さんに嫌われた」と子どもの自己肯定感がつぶされ、余計につらくなります。一度つぶされると立ち直るのに時間がかかります。そうなってほしくないな、と願うばかりです。

 

小学4〜6年までの3年間は、ただでさえ自己肯定感が下がりやすい時期です。自分中心だった世界から周りが見えてくるようになり、「あれ?自分よりすごい人がいるじゃん」と気づいてくるからです。その敏感な時期に中学受験で失敗…となると「あいつは受かったのに自分はダメだった」という現実はものすごく大きなショックとして降りかかってきます。

 

親がネガティブな態度を示すのではなく、「ギリギリで落ちて悔しかったね」「ショックだったね」という気持ちを2人で共有して、「これをバネに中学生活頑張ろうね」「頑張ってきたことは無駄ではなかったよね」と、受験までの過程の部分をしっかり認めてあげ、前向きになれる対応をしてあげてほしいです。

 

なかにはショックで泣いてしまうお母さんもいるかもしれません。泣くのは感情なので仕方のないこと。そのあとで「あなたが悪いわけではないよ」「あなたが頑張ってきたのを知っているから、お母さんも暗くなっちゃった」と声をかけてあげられればよいのです。